一日一書




 実りの秋、結果の秋。草書体の基準古典で王羲之風の孫過庭書譜の「果」。筆順はまず「つ」次いで左側の点を打ち、縦・横・左斜・右斜の順で「木」を書く。ここで左上から右下へ打ち、右上方へ上がる点が快感。もとは「果」の第一画だろうが、書的には、「つ」から「木」の縦筆への方向大転換の助走、縦筆を書く力を得るための小休止。

(解説 石川九楊)


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