一日一書




 篆刻(てんこく)には作法がある。字画部の朱(あか)い朱文印は曲線からなる痩せた姿に刻(ほ)り、白文印の字画は直線的で太く刻る。これを破って呉昌碩(ごしょうせき)を嚆矢(こうし)とする近代篆刻が登場した。
 伝統に忠実な清の呉煕載(ごきさい)の「芹(せり)」。「斤」部は曲。「●」が草の芽ぶきを連想させる。芹、三葉さらに蕨(わらび)、薇(ぜんまい)と愛らしい茎野菜の美味(おい)しい季節。

 ●はくさかんむり

(解説 石川九楊)


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