一日一書




 東山三十六峰みな笑ふ−俳人・清水基吉の句。東山連山が春色を帯びたという以外何を言っているわけでもない。だがばかばかしいほどおおらかな俳諧味で、春到来の姿を伝える。まさに俳句。
 近代政治家随一の能筆家・犬養木堂の宋詩集句の「笑」。大ぶり、豪放、達者な筆。筆勢も鮮やか。嵐山の嵐亭にある。

(解説 石川九楊)


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