天平の香炉、感触など3Dで実感
精華・情報通信研が制作
奈良時代の香炉「銀薫爐(ぎんくんろ)」を実物大の3次元映像で再現し、触れた感触や音、香のにおいも実感できるシステムを、関西学研都市の情報通信研究機構けいはんな研究所(京都府精華町)が制作した。平城遷都1300年祭の平城宮跡会場(奈良市)に31日から出展。通常は触れられない天平文化の至宝を、来場者に楽しんでもらう。
平城遷都1300年記念事業協会の依頼で制作した。銀薫爐は直径約18センチの球状で純銀製。皇族などが香のにおいを衣服に移すために使ったとされる。現在は正倉院(奈良市)が所蔵している。
同研究所は、宮内庁所有の複製品を撮影したデータを基に、細密な3次元映像を作成。システムの利用者は立体眼鏡をかけ、専用のペンで映像に触ると、スピーカーから「コン、コン」と澄んだ音が響く。手応えはペンと接続したアームの動きで表現した。
さらに映像が1回転すると香炉の上部が透け、香木を置いた皿などの内部が見え、伽羅(きゃら)を模した香りが小型の噴射装置が放たれる。研究所は「古代の高貴な人々の暮らしを体感できるのでは」と話している。
システムは平城宮跡会場の「平城京なりきり体験館」で、9月3日まで無料で利用できる。期間中、高松塚古墳(奈良県)の壁画をフルハイビジョンの12倍の高画質で紹介する大型モニターなどもあわせて展示する。
【 2010年07月30日 23時20分 】





































