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二条城、駐車場新設で樹木大伐採へ 「景観破壊の愚行」批判も

新たな大型観光バス用駐車場の建設が予定されている敷地北西部のエリア
新たな大型観光バス用駐車場の建設が予定されている敷地北西部のエリア

 京都市中京区の世界遺産・二条城で、市が大型観光バス用駐車場を新設するため、敷地内のサクラなど約130本の樹木を伐採する方針であることが、23日までに分かった。地元住民は「世界遺産の景観が損なわれる」などと反対の声を上げているが、市は「バスで訪れる観光客の利便性を高めないと、入城客が減少する」と理解を求めている。

 現在、堀川通沿いにある二条城東大手門前にはバス30台分、乗用車216台分の駐車場がある。市によると、駐停車する大型観光バスなどで城の外観が見渡しにくく、観光客が駐車場にあふれて危険な状態となっているという。

 市は東大手門前の眺望を守るため、駐車場の一部移設を計画。東大手門前はバス10台、乗用車120台分に縮小し、代わりに敷地北西部の一角(2540平方メートル)にバス20台分の駐車場を整備することにした。

 新たに駐車場となる予定地は、城内で枯れ木が出た場合の植え替え用樹木を育成する場所。中に立ち入ることはできないが、沿道の竹屋町通沿いからサクラやマツ、モミジなどの樹木を眺めることができ、春や秋には観光客らが写真撮影に訪れているという。

 住民らは6月末、計画中止を求める団体を設立し、駐車場整備の再考を求めて、市議会に陳情した。奥野泰孝代表(62)=上京区=は「世界遺産内にある多数の樹木を切ってまで駐車場は必要なのか。静寂なたたずまいを破壊する愚行だ」と憤っている。

 二条城は敷地全体が国の史跡に指定され、樹木を伐採するには国の許可が必要。市は「駐車場を整備しても歴史的価値は損なわれない」として、近く文化庁に現状変更を申請し、年明けにも伐採を始める。

 二条城には昨年度、約162万人が来城し、バスで訪れる修学旅行生や外国人観光客も多い。秋山正俊・市文化芸術企画課長は「バス駐車場台数を現状通り維持しないと、違法駐車が増え、周囲の環境が悪くなる。移設するにはこの場所しかなかった」と説明している。

【 2015年07月24日 08時36分 】

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