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突然アニメの聖地に…地元の人は? たまこ-モデルの商店街

訪れたアニメファンと歓談する商店主(京都市上京区・出町桝形商店街)
訪れたアニメファンと歓談する商店主(京都市上京区・出町桝形商店街)

 アニメーションやゲームの舞台となったまちを訪れ、物語の面影を探して巡る「聖地巡礼」。何げない風景がアニメで「特別」な価値を付加されたとき、そこで「日常」を過ごす地元の人は、巡礼者をどう迎えるとよいか。モデルケースが、京都の商店街にある。

 出町桝形商店街(京都市上京区)はテレビアニメ「たまこまーけっと」(2013年)と後日譚(たん)の映画「たまこラブストーリー」(14年)で、舞台の「うさぎ山商店街」のモデルとなった。テレビ放送が始まると、すぐに全国からファンがやって来た。

 井上淳・同商店街理事長は「商売人だから、チャンスだと浮足立った」と振り返る。当初はアーケードにテーマ曲を流したり、買い物袋にキャラクターを描くなど、にぎにぎしい振興策も考えた。

 だが、最終的には「(作品に描かれているような)いつも通りの商店街でいよう」と落ち着いた。商店街の片隅にベンチとファンが書き込めるノートを置き、お茶を出した。「どこから来たん?」と声をかけ、いつもの買い物客と接するような、普段着のもてなしで、巡礼者に接した。

 映画版の上映から1年以上が過ぎた今も、ファンたちは繰り返しやって来る。「月1回は通っている」という高槻市の大学生宮本聖さん(22)は「作品が好きなのはもちろんだけど、喫茶店のママさんなど、顔なじみの人と会って、話をするのが楽しい」。作品を通じて、商店街の魅力にも触れ、深いファンとなった人も多い。井上理事長も「ありのままの商店街に愛情を持ってくれるのがうれしい」。来訪者ノートは12冊を数え、いつもメッセージやイラストがびっしり描き込まれている。

 聖地巡礼がもたらすまちおこしへの効果がクローズアップされるなか、「響け-」の地元・宇治でも、京都文教大の学生プロジェクトチームや宇治橋通り商店街が、作品を通じた地域の魅力を発信する試みが始まった。22日には吹奏楽のミニコンサートを交えた初のイベントを開き、ファンと地元の人たちでにぎわった。宇治市商工観光課は「ファンが自主的に面白さを見つけていく聖地巡礼は、迎える側がお膳立てしてしまうと興趣をそぎかねない。よりよい関わり方を模索したい」としている。

【 2015年08月26日 19時59分 】

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