出版案内
福祉事業団

響け!ユーフォニアム、秘話 舞台設定は豪雨きっかけ

故郷への思いや作品の秘話を語る武田さん(宇治市折居台・市中央図書館)
故郷への思いや作品の秘話を語る武田さん(宇治市折居台・市中央図書館)

 故郷の京都府宇治市を舞台に吹奏楽に打ち込む高校生を描いた小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」の著者で同志社大4年の作家武田綾乃さん(23)がこのほど、同市折居台の市中央公民館で初めて一般向けに講演した。2012年の府南部豪雨をきっかけに舞台を宇治に設定したことや吹奏楽部の経験など作品の秘話を語った。

 「響け!ユーフォニアム」はテレビアニメにもなり人気を集めている。武田さんは「洪水があって、普遍的な観光地と思っていた宇治があっという間に変わった。記憶の中にある宇治の風景を書き留めようとした」と話した。

 作品には宇治の観光地が多く盛り込まれ、特に県祭(あがたまつり)や大吉山が印象的に描かれていることについて「小学生の時、県祭にみんなで行ってくじ引きをした。どうしても入れたかった」と振り返った。

 小中学生の時に吹奏楽部で、ユーフォニアムやチューバに熱中。中学の吹奏楽部のふくよかで優しい先輩や「弦を弾きすぎて(指から)血が出た」というマーチングの名門高校に進学した友人をモデルにしたといい、「葛藤を抱えながら一つの目標に向かう物語を作りたかった。根底のテーマは『特別』。『誰かにとって特別でありたい』という奥深い欲求が思春期にある」と語った。

 小学生のころから読書が好きで、高校時代は友人のために毎日小説を書いたという。次回作について「そろそろミステリーが出版されるかも」と明かした。

 講演後、今春から東京で作家活動に入るという武田さんは「一つ一つの作品をきちんと残していきたい」と抱負を述べた。講演は市中央図書館が主催し、市民ら約150人が参加した。

【 2016年02月02日 11時49分 】

ニュース写真

  • 故郷への思いや作品の秘話を語る武田さん(宇治市折居台・市中央図書館)
京都新聞デジタル版のご案内

    観光・社寺のニュース

      政治・社会

      たたら製鉄の火入れ式、島根
      日本刀の原料「玉鋼」作り

      20170118000073

       日本刀の原料となる玉鋼を生産する古来の製鉄技術「たたら吹き」を国内で唯一継承している製..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      米野球殿堂入り19日午前発表
      バグウェル氏ら有力

      20170118000041

       【ニューヨーク共同】米国野球殿堂は米東部時間18日午後6時(日本時間19日午前8時)に..... [ 記事へ ]

      経済

      東証、午前終値1万8776円
      一時1カ月半ぶり安値

      20170118000064

       18日午前の東京株式市場は、円高ドル安の進行や前日の欧米株安を嫌気する売り注文が先行し..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      通学域や統合、総意得た順に対応 大津市教委が学区説明会

      20170117000120

       将来の児童生徒数の減少が想定される中、大津市教育委員会は17日から、「小規模校」とされ..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      もんじゅ廃炉で規則改正へ
      規制委、監視専門チームも

      20170118000074

       原子力規制委員会は18日、定例会合を開き、日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじ..... [ 記事へ ]

      国際

      就任式ボイコット拡大
      民主党議員60人欠席へ

      20170118000015

       【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポスト電子版は17日、首都ワシントンで20日に行われ..... [ 記事へ ]