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北陵そば、若い力で復興 京都・福知山、風味豊か

北陵そばを提供する荒砂さん。豊かな風味とかみごたえが特徴だ(福知山市雲原)
北陵そばを提供する荒砂さん。豊かな風味とかみごたえが特徴だ(福知山市雲原)

 京都府福知山市雲原の老舗「大江山 鬼そば屋」が、地元産の「北陵そば」を復興した。地域の若手農家と一緒に、途絶えかけていたソバ栽培を始め、昨年は収穫量が71キロまで増えた。店主は、大江山連峰に抱かれ、過疎高齢化が進む地域の活性化につながると期待する。

 鬼そば屋は江戸時代後期創業で作家水上勉も常連だった。店主は現在の荒砂尚樹さん(28)で6代目になる。

 雲原などの北陵地域は昼夜の寒暖差が大きく、朝霧が発生するため良質の「霧下そば」が採れる。ソバ栽培は地元農家が林業や焼き畑と組み合わせて行ってきたが、高齢化で減少。初代から地元産ソバを使ってきた同店も今は主に他県産を使う。

 2013年に北陵地域のソバ栽培農家が1軒に減り、危機感を覚えた荒砂さんは14年、「北陵そば物語」と銘打って若手農家らと店舗近くの休耕田4アールで栽培を開始。初年度はシカの食害もあったが、7キロ収穫した。2年目の昨年は協力農家の栽培面積が増え、収穫量は約10倍に。ソバは高値で買い取り、年末には店で年越しそばとしても提供した。

 北陵そばは、つなぎを使わない「十割そば」で豊かな風味とかみごたえが特徴だ。今年は1日10食限定(千円)で3月末ごろまで提供できる見込みという。荒砂さんは「通年で味わってもらえるようにしたい。ソバ栽培が地域で若者が暮らすための仕事の一つになれば」と話す。問い合わせは同店TEL0773(36)0016。

【 2016年02月11日 20時57分 】

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