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京都の若手職人、感性の帯共作 28日に制作公開

共作する帯に使う糸を選ぶ小川さん(左)と嶋岡さん=京都市上京区・「奏絲綴苑」上七軒工房
共作する帯に使う糸を選ぶ小川さん(左)と嶋岡さん=京都市上京区・「奏絲綴苑」上七軒工房

 織物や図案の修業に励む20代の若手職人2人が、着物の帯を共作している。制作風景を公開して受注につなげる初の催しを28日、京都市上京区五辻通七本松西入ルの「奏絲(そうし)綴苑(つづれえん)」上七軒工房で開く。販路を開拓し、職人としの未来を切り開こうと技術と感性を合わせて勝負をかける。

 西陣爪掻(つめがき)本綴織(ほんつづれおり)の職人、小川聖令奈(せれな)さん(25)と、図案家を志す嶋岡知美さん(26)。2人は昨年、京都府と京都市などによる伝統産業を担う人材育成を目的とした「若手職人OJT事業」に応募して知り合った。

 華やかだと思って飛び込んだ職人の世界だが、「『売れない』とか『倒産』とか、暗い話題ばかりで、知れば知るほど将来が不安になる」と小川さん。嶋岡さんも図案家の工房に弟子入りしたが、昔に比べて仕事は減り、新しい図案を考える機会は少ないという。

 OJT事業の研修では、「自分で作って売る」ことが重要と教わった。そこで、自ら制作と販売の機会を企画した。

 帯作りでは、小川さんが「静かな場所になじみながらも浮かび上がる感じ」などとイメージを伝え、嶋岡さんが絵に落とし込む。何度も意見交換し、図案を仕上げる。互いに「自分にはできないことをやってくれる」と喜ぶ。

 催しでは、完成した図案をもとに小川さんがサンプルを織る。帯は一点もので40万~50万円を想定。注文があれば購入者の希望も聞きながら、2~3カ月かけて仕立てる。

 本業での収入は少なく、バイトをしながら修業を続ける2人。「自分たちが動くことで、周りの状況を変えていくことができれば」と期待を込める。

 催しは午後1~3時。無料。申し込みは事前に小川さん携帯電話080(3115)6577へ。

【 2016年02月27日 19時42分 】

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