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和とセルビアの美、融合 大津の里坊で企画展

石田さんがセルビアの心象風景を描いたガラス絵
石田さんがセルビアの心象風景を描いたガラス絵

 日本とセルビアの作家でつくるアートグループ「OAK(オーク)」による初の企画展「魂のセルビア芸術と日本文化の出会い」が、大津市坂本5丁目の旧竹林院で開かれている。互いの国からインスピレーションを受けた絵画や造形作品が国指定名勝の庭園と調和し、美の融合を果たしている。

 水彩画家の石田泰也さん(51)=大津市杉浦町=が昨秋、セルビアの公募展に入選した縁で、セルビアの首都ベオグラードで個展を開いた。そのときにガラス作家のゾラン・パニッチさんと知り合い、アートを通じて両国の交流を図ろうと、仲間を誘ってグループを結成した。

 石田さんと画家の森本万智さん(37)=京都市南区=の2人が34点、セルビアからパニッチさんと陶芸家のアレクサンダー・クチナ、マチッチ夫妻の3人が18点を出展した。

 延暦寺の元里坊である旧竹林院が初企画展の舞台となり、セルビア人作家は日本の「灯籠」や「盆栽」をテーマに陶芸とステンドグラスを組み合わせたランプを意欲的に制作した。質素ながら親しみのある作風が、日本のわびさびに満ちた庭園や床の間と調和を奏でる。

 セルビアの心象風景を描いた石田さんのガラス絵シリーズも奇才ぶりを放っている。大胆な色使いに加え、山々や街並みの遠景をガラスの裏側から描く手法を用いて、照明でぼんやりと浮かび上がらせることで、東欧の国らしい閑寂さを巧みに表現している。

 近くセルビアでも企画展を催し、両国の文化交流を推進するという。石田さんは「セルビア人作家の作品は華美でなくとも心に突き刺さる温かさがある。企画展を通し、皆さんにセルビアのことを知ってほしい」と願う。

 21日まで。旧竹林院の入園料(大人320円、小学生160円)が必要。

【 2016年03月10日 08時47分 】

ニュース写真

  • 石田さんがセルビアの心象風景を描いたガラス絵
  • 畳の間にセルビア人作家のランプシリーズ「盆栽」や石田さん(中央)のセルビアの風景画が並ぶ
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