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パン屋の店内に電気機関車 京都・木津川「本物残したい」

店内で壁のようにそびえる電気機関車の先頭部分(木津川市木津)
店内で壁のようにそびえる電気機関車の先頭部分(木津川市木津)

 きつね色に焼き上がったパンを女性客が見定める背後に、電気機関車が壁のようにそびえる。高さ約4メートル、幅約3メートル。奥行きは運転席までの約3・5メートルにカットされている。

 「多くのお客さんは気にも留めないが、これ目当てに関東や東海から来る人もいる」。国道24号沿いの京都府木津川市木津でパン店「パン オ セーグル」を営む泉川賢二さん(56)=同市木津=は笑う。

 生まれ育った木津川市を走るJR関西線は、かつて蒸気機関車やディーゼル機関車がコンテナ車やタンク車を引っ張って走っていた。区画整理された木津駅周辺には貨物ヤードや引き込み線があった。自然と鉄道に夢中になった。

 現在地に店を移転新築した2010年、「将来は電車のカットモデルを置きたい」と店内にスペースを設けた。地盤を強化し、基礎に厚さ15センチの鉄筋コンクリートを施した。

 開店直後、飾っていた鉄道写真をきっかけに、たまたま来店したJR貨物の現役運転士と知り合いになり、運転士の紹介で、南福井駅(福井市)にあった機関車EF66を購入することができた。

 ただ、翌11年に行った搬入作業は困難を極めた。重さ約14トン。作業は専門業者がクレーンとジャッキで行ったが、機関車の鼻先が建物の窓枠に引っ掛かるアクシデントが発生。再度クレーンで持ち上げて角度を変えるなどして、1日以上かけて何とか収めた。泉川さんは「ずっと後世に残していく」と決意している。

【 2016年03月16日 11時00分 】

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