出版案内
福祉事業団
47NEWS

貴重な桜の4品種、幼木で「帰郷」 京都・平野神社

増殖に成功して鉢に植えられた幼木と、親木として枝を採取した「魁桜」(京都市北区・平野神社)
増殖に成功して鉢に植えられた幼木と、親木として枝を採取した「魁桜」(京都市北区・平野神社)

 桜の名所として知られる京都市北区の平野神社が、樹齢100年以上の珍しい品種の増殖に成功し、このほど境内に「帰郷」した。

 平野神社には、明治以前に公家たちが植えた貴重な桜を中心に約60種400本がある。樹齢100年以上とされる珍しい種もあり、継承が課題だったが、岡山県の研究機関の協力を得て、4品種の増殖に成功。桜のシーズンに合わせて、このほど、高さ約1メートルの幼木が境内に「帰郷」し、関係者を喜ばせている。

 4品種は、神門前のシダレザクラ「魁桜」や、拝殿前に植わるサトザクラ「寝覚め」、桜苑のサトザクラ「平野夕日」、境内の出世導引稲荷社前にあるサトザクラ「平野撫子(なでしこ)」。いずれも「ほかの桜に先駆けて開花する」、「一夜にして咲く」などのいわれがあり、神社が重視する木だ。

 多くの参拝者に知られる木を絶やさないようにするため、樹木の遺伝子を残す活動をする「森林総合研究所林木育種センター」関西育種場(岡山県勝央町)に増殖を依頼した。境内の老木から採った枝を使い、昨年2月に枝を採取し、接ぎ木で計57本に増やした。一部を育種場に残し、うち41本が神社に戻った。

 神社は幼木を順次、境内に植え替える予定。権禰宜(ごんねぎ)の中村聡朗さん(37)は「枝を取った親木とともに幼木を大切にして、次代にサクラの名木を引き継いでいきたい」と語る。

【 2016年03月24日 11時10分 】

ニュース写真

  • 増殖に成功して鉢に植えられた幼木と、親木として枝を採取した「魁桜」(京都市北区・平野神社)

関連動画      

京都新聞デジタル版のご案内

    観光・社寺のニュース

      政治・社会

      刃物男立てこもる、松山
      20代女性人質、元交際相手か

      20160525000005

       24日午後8時45分ごろ、松山市美沢のマンション1階の一室で、男が女性を人質に取り、立..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      サッカー、FC東京は8強ならず
      ACL、上海上港に敗れる

      20160524000182

       【上海共同】サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は24日、各地で決勝トーナ..... [ 記事へ ]

      経済

      家電とスマホ連動システム、4K対応テレビも 三菱電機内覧会

      20160524000138

       三菱電機は24日、京都製作所(長岡京市)で展示会を開き、テレビやデジタルサイネージ(電..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      学生数低迷、老朽化…京大など原子力教育先細りも

      20160524000131

       東京電力福島第1原発事故後、約2年間止まっている京都大と近畿大の研究用原子炉が原子力規..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      理研、データセンターを学研に立地検討 iPS関連拠点も

      20160524000155

       理化学研究所の松本紘理事長(前京都大総長)は24日、京都府域を含む関西文化学術研究都市..... [ 記事へ ]

      国際

      ラッカ奪還へ地上作戦開始
      クルド部隊、米ロも協力

      20160525000002

       【カイロ共同】シリアの少数民族クルド人を中心とする部隊は24日、過激派組織「イスラム国..... [ 記事へ ]