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貴重な桜の4品種、幼木で「帰郷」 京都・平野神社

増殖に成功して鉢に植えられた幼木と、親木として枝を採取した「魁桜」(京都市北区・平野神社)
増殖に成功して鉢に植えられた幼木と、親木として枝を採取した「魁桜」(京都市北区・平野神社)

 桜の名所として知られる京都市北区の平野神社が、樹齢100年以上の珍しい品種の増殖に成功し、このほど境内に「帰郷」した。

 平野神社には、明治以前に公家たちが植えた貴重な桜を中心に約60種400本がある。樹齢100年以上とされる珍しい種もあり、継承が課題だったが、岡山県の研究機関の協力を得て、4品種の増殖に成功。桜のシーズンに合わせて、このほど、高さ約1メートルの幼木が境内に「帰郷」し、関係者を喜ばせている。

 4品種は、神門前のシダレザクラ「魁桜」や、拝殿前に植わるサトザクラ「寝覚め」、桜苑のサトザクラ「平野夕日」、境内の出世導引稲荷社前にあるサトザクラ「平野撫子(なでしこ)」。いずれも「ほかの桜に先駆けて開花する」、「一夜にして咲く」などのいわれがあり、神社が重視する木だ。

 多くの参拝者に知られる木を絶やさないようにするため、樹木の遺伝子を残す活動をする「森林総合研究所林木育種センター」関西育種場(岡山県勝央町)に増殖を依頼した。境内の老木から採った枝を使い、昨年2月に枝を採取し、接ぎ木で計57本に増やした。一部を育種場に残し、うち41本が神社に戻った。

 神社は幼木を順次、境内に植え替える予定。権禰宜(ごんねぎ)の中村聡朗さん(37)は「枝を取った親木とともに幼木を大切にして、次代にサクラの名木を引き継いでいきたい」と語る。

【 2016年03月24日 11時10分 】

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