出版案内
福祉事業団

江戸期の東北、近江商人記す 滋賀大史料館で企画展

ギャラリートークで江戸時代に東北を襲った地震の記録について解説する青柳館長(右)=彦根市馬場1丁目・滋賀大経済学部付属史料館
ギャラリートークで江戸時代に東北を襲った地震の記録について解説する青柳館長(右)=彦根市馬場1丁目・滋賀大経済学部付属史料館

 滋賀県彦根市馬場1丁目の滋賀大経済学部付属史料館で、江戸時代の東北地方で活動した近江商人の資料をひもとく企画展が開かれている。飢饉(ききん)や地震の被害を記した日記もあり、東日本大震災との共通点も見える。

 企画展「近江商人とみちのく」は、江戸時代中期に仙台市や石巻市、相馬市などに進出した八幡商人の谷口兵左衛門家と日野商人の中井源左衛門家に残された古文書28点を展示。両家は、木綿や古着を関西で仕入れ、東北で販売、伊達藩とも結びつき、特権的な商人として活躍した。

 1835(天保6)年に宮城県沖を震源とする地震の際、仙台に滞在していた中井家当主が記した日記には「誠に覚えざる大震、恐るべし」と記述、建物に被害が出たほか余震の多さも書き留めている。また、36(天保7)年の飢饉(ききん)では毎日30人ずつ死亡、藩が救済食料を準備するため商家に2万両を都合するよう命令が下ったことなども記されている。

 青柳周一館長は「商人目線での記録は、藩や幕府の公的な記録にはない庶民の動きが残っている」と話す。

 午前9時半~午後4時半。11月11日まで。27、28日と11月10、11日の午後0時半からギャラリートークがある。土日、祝日休館(11月5、6日は開館)。無料。同史料館TEL0749(27)1046。

【 2016年10月26日 10時32分 】

ニュース写真

  • ギャラリートークで江戸時代に東北を襲った地震の記録について解説する青柳館長(右)=彦根市馬場1丁目・滋賀大経済学部付属史料館
京都新聞デジタル版のご案内

    観光・社寺のニュース

      政治・社会

      安楽死希望の元選手が来日し交流
      車いす陸上メダリストらと

      20170423000100

       昨年のリオデジャネイロ・パラリンピックの車いす陸上女子でメダルを獲得し、引退したベルギ..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      新体操、柴山がアジア選手権代表
      代表選考会で1位

      20170423000102

       新体操のアジア選手権(6月・アスタナ=カザフスタン)の日本代表選考会が23日、群馬県の..... [ 記事へ ]

      経済

      滋賀県内4鉄道、3日間乗り放題 フリーきっぷ発売

      20170422000113

       JRや京阪電鉄など滋賀県の4鉄道が3日間乗り放題になる「滋賀・びわ湖フリーきっぷ」の販..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      学生アート、作者と会話楽しんで 京都のギャラリーで展示販売

      20170422000121

       芸術系の学生らの作品を見学、購入できる「クリエイターズマルシェ」が22日、京都市中京区..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      サンゴ白化防止、新たな保護区を
      専門家会議が緊急提言

      20170423000103

       沖縄県や鹿児島県で昨年、過去最大級のサンゴの白化現象が起きたのを受けて、環境省は23日..... [ 記事へ ]

      国際

      仏大統領選、投票へ
      第1回、テロ後厳戒の中

      20170423000006

       【パリ共同】11人が立候補したフランス大統領選は23日午前(日本時間同日午後)、全国約..... [ 記事へ ]