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地獄絵絵本、読み語り好評 京都造形芸大生が制作

「地獄絵のおはなし」を読む学生。「良いことも悪いこともお地蔵さまが見ているよ」とのメッセージを子どもたちに分かりやすく伝えている(京都市東山区)
「地獄絵のおはなし」を読む学生。「良いことも悪いこともお地蔵さまが見ているよ」とのメッセージを子どもたちに分かりやすく伝えている(京都市東山区)

 西福寺(京都市東山区)所蔵の「熊野観心十界図」に描かれた地獄絵の意味を説く子ども向け絵本を、京都造形芸術大の学生たちが作った。読み語りに使ったところ好評で、地元のイベントでは販売にも踏み切った。

 熊野十界図は熊野比丘尼(びくに)と呼ばれる女性宗教者が絵解きをする際に使った地獄絵で、京都市内では六道珍皇寺(同)にも伝わる。西福寺の絵解きは一時途絶えていたが、10年ほど前に京都造形芸大の学生たちが関わって復活、現在はスライドを用いて地蔵盆のころに行っている。

 このスライドを基に作られたのが絵本「地獄絵のおはなし」。東山区を中心に地域振興活動を行う学生のプロジェクトチーム「まか通」が制作した。

 悪い行いは必ず自分に返ってくるというメッセージだけでなく、地蔵菩薩(ぼさつ)に手を合わせる意味をより分かりやすく伝えるため、閻魔(えんま)大王が地蔵の化身であるとの内容も新たに盛り込み、悪いことをした時は心から謝ることの大切さを説いた。

 夏の地蔵盆で初めて読み語りをしたところ、子どもたちからは「もっとお地蔵さんに手を合わせようと思った」などと好反応が多く、今月5日に開かれた「松原通元気市」でも再度読むことに。当初、販売予定はなかったが、会場で30部ほど作ったうちの一部を販売した。今後も積極的に読んでいきたいといい、同大学2回生の堀岡奈央さん(20)=左京区=は「地蔵盆の行事を大切にする意味などが子どもたちに伝わればうれしい」と話している。

【 2016年11月14日 09時58分 】

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