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太閤堤、護岸強化か 京都・宇治市が遺構出土発表

石積みの「石出し」(奥)の下流部に、木の柱の列が並んだ「杭出し」(手前)も見つかった=宇治市莵道・宇治川太閤堤跡
石積みの「石出し」(奥)の下流部に、木の柱の列が並んだ「杭出し」(手前)も見つかった=宇治市莵道・宇治川太閤堤跡

 豊臣秀吉が16世紀末に築造した京都府宇治市の宇治川太閤堤跡(国史跡、同市宇治-莵道)を調査している市は7日、水流を調節する「石出し」と護岸のための「杭(くい)出し」の遺構が出土したと発表した。史跡内の別の場所でも両遺構が一緒に見つかっており、護岸強化で一帯にセットで築かれた可能性が高いという。

 石出しは、岸辺から川へ舌状に張り出した構造物。石積みで、川底から上面まで高さ3・5メートルある。岸近くの幅は約10メートル。先端は失われているが、長さ約10メートルと推定され、水流を川の中心に導く機能があった。

 石出しのすぐ下流で、直径13センチ前後の木の柱が2列計10本見つかった。岸に平行して杭が並ぶ杭出しの遺構とみられる。川の流れを杭が受け止めて緩やかにし、岸辺を守っていたという。

 史跡内で石出しは計4カ所で確認されており、今回は上流から2カ所目の遺構を詳細に調べるため発掘した。最下流の石出しも、すぐ下流に杭出しがあり、市歴史まちづくり推進課は「宇治川の流れが強かったため、両方を交互に造って岸辺を守ろうとしたのではないか」という。

 現場は京阪宇治駅から北東約200メートル。現地説明会は11日午後1時から。同課TEL0774(21)1602。

【 2017年02月08日 11時13分 】

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