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京都・宇治の茶商庭園が府文化財に 当主継承へ決意新た

(上)蹲踞と灯籠(右手前)が見どころの中村藤吉家庭園を眺める中村さんと、(下)茶室「松好庵」(左)に向かって飛び石が置かれた上林春松家庭園と上林さん=いずれも宇治市宇治
(上)蹲踞と灯籠(右手前)が見どころの中村藤吉家庭園を眺める中村さんと、(下)茶室「松好庵」(左)に向かって飛び石が置かれた上林春松家庭園と上林さん=いずれも宇治市宇治

 京都府宇治市宇治の上林春松家庭園と中村藤吉家庭園が、府教育委員会が9日に指定した新たな文化財に含まれた。茶商の庭園が府の文化財指定を受けるのは初めてで、両家の当主は喜ぶとともに、継承への決意を新たにした。

 上林春松家庭園は、少なくとも1799年以前に建立された茶室「松好庵」と前庭などで構成され、門から茶室のにじり口に飛び石が配されている。庭園が現在の形に完成したのは、住居を直した大正時代とされる。

 14代目上林春松さん(84)は「認めていただいて大変光栄。責任も重くなるのでしっかり手入れをしていきたい」と話す。

 中村藤吉家庭園は蹲踞(つくばい)(ちょうず鉢)や灯籠を備えた座敷庭と茶室などが指定された。現在は石臼で碾茶(てんちゃ)を引いて抹茶にする体験に参加すると座敷から見ることができ、指定を機に新たな公開の機会を検討するという。

 6代目中村藤吉さん(65)は「文化財指定に気恥ずかしい面もあるが、より思いを込めて守り伝えていきたい」と話している。

 両庭園について府教委文化財保護課は「ともに茶室や庭がよく残り、当時の茶商の文化的成熟を示している」と説明。文化財的な価値が高く、4月に府南部で開幕する「お茶の京都博」のタイミングも踏まえて指定したとしている。

【 2017年03月10日 12時17分 】

ニュース写真

  • (上)蹲踞と灯籠(右手前)が見どころの中村藤吉家庭園を眺める中村さんと、(下)茶室「松好庵」(左)に向かって飛び石が置かれた上林春松家庭園と上林さん=いずれも宇治市宇治
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