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春告げる火柱、夜空焦がす 京都・清凉寺

雨の降るなか高々と燃え上がる大松明(15日午後8時36分、京都市右京区・清凉寺)
雨の降るなか高々と燃え上がる大松明(15日午後8時36分、京都市右京区・清凉寺)

 京都市右京区の清凉寺(嵯峨釈迦(しゃか)堂)の伝統行事、「お松明(たいまつ)式」が15日夜、同寺境内で行われた。冷たい雨の中を3基の大松明が点火されると、大きな火柱が夜空を焦がした。

 釈迦が亡くなった日の「涅槃会(ねはんえ)」の行事の一環で、釈迦が荼毘(だび)に付される様子を表現するとの伝承がある。3基の松明は長さ約6.4メートル~約5.8メートル。早稲(わせ)、中稲(なかて)、晩稲(おくて)に見立てられ、燃え方でその年の稲作の吉凶を占うという。江戸時代には、この日に本堂に掲げられる13の高張(たかは)り提灯の高さで米の相場を占ったとされる。

 地元保存会は1月から準備を進めてきた。今月13日からは、山から切り出して乾燥させた松を3本一組にしてフジのつるなどで固定。燃えやすいように松の葉を取り付けて逆三角すいの形をした松明を完成させた。

 この日は法要の後、午後8時15分ごろに護摩が焚(た)かれ、僧侶の読経と拍子木の音が響いた。8時半ごろに護摩の火で松明が点火され、燃え盛る炎と飛び散る火の粉に参拝者たちが歓声を上げていた。

【 2017年03月15日 22時40分 】

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