平安衣装で新たな門出祝う 滋賀・竜王、鏡神社で元服式
源義経が元服したとの伝承にちなむイベント「鏡の里元服式」が19日、滋賀県竜王町鏡の鏡神社であった。県内外の15~42歳の男女8人が古式にのっとり新たな門出を祝った。
源氏の再興を願う義経が奥州へ向かう途中で鏡地域で元服したとされることから、この地域のPRを兼ねて町観光協会などが2006年から催している。
男性は義経を思わせる平安衣装の直垂(ひたたれ)姿、女性は静御前をイメージした紅白の水干(すいかん)に身を包んだ。拝殿で短刀を前髪にあてる「髪上(かみあげ)の儀」、えぼしをかぶる「加冠(かかん)の儀」を受けた後、静御前が舞ったとされる舞楽を鑑賞し、鎌倉時代の武士の祝い膳を味わった。
甲賀市水口町から参加した西山穂乃花さん(20)は「成人式とは雰囲気がまた違って、来月の就職を前に気持ちが一層引き締まりました」と話していた。
【 2017年03月20日 10時30分 】