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「有頂天家族」の聖地、下鴨神社で本物のタヌキに…

境内には主人公のパネルが設置されている。撮影するファンの姿もみられる(京都市左京区・下鴨神社)
境内には主人公のパネルが設置されている。撮影するファンの姿もみられる(京都市左京区・下鴨神社)

 下鴨神社(京都市左京区)の境内に、なぜかアニメキャラクターのパネルが立っている。大勢の参拝者の中で、記念撮影する若者らの姿もある。

 人に化けるタヌキや天狗(てんぐ)らが京都を舞台に大騒動を巻き起こすアニメ「有頂天家族」。パネルはその主人公「下鴨矢三郎」だ。作品は森見登美彦さんの小説が原作で、2013年にKBS京都などで放映された。

 奇想天外な世界観が人気を呼んだ。京都駅や出町桝形商店街など、京都でよく知られた建物や風景がリアルに描かれているのも大きな魅力になっている。放映シーンと同じ場所を探して街を歩き、写真を撮って回るファンが今も絶えない。

 主人公らのタヌキ一家「下鴨家」が暮らすのが、下鴨神社の境内に広がる糺の森。有頂天家族がお目当てなのか、ここ数年、若い参拝者が増えているという。また、海外からもファンが訪れる。

 糺の森には、実際にタヌキがすむ。権禰宜(ごんねぎ)の東良勝文さん(39)は「雪駄(せった)をくわえて逃げたり、悪さばかりしていたが、作品を見てから『あれは下鴨一家かな』と思うようになった」とほほ笑む。

 4月からはテレビで続編が始まった。ブームにまた火が付きそうだ。「作品をきっかけに足を運んでくれるようになればうれしい」と東良さん。

 取材中、森でタヌキと出合った。暖かい日だったので日なたぼっこでもしていたのだろうか。もしかしたら矢三郎かも、と近づいたら、急いで巣に逃げられた。

◆近年、アニメに登場する地をファンが巡る「聖地巡礼」がブームだ。京都にも、アニメだけでなく映画や小説などの舞台が数々ある。そうした「聖地」と呼ばれる場所を訪ね、人を引きつけるワケを探る。

【 2017年04月23日 17時10分 】

ニュース写真

  • 境内には主人公のパネルが設置されている。撮影するファンの姿もみられる(京都市左京区・下鴨神社)
  • 糺の森で見つけたタヌキ。記者に気づいて巣に逃げた
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