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モダン住宅「聴竹居」国重文へ 京都の建造物298件に

建築家が建てた自邸として、京都府内で初めて重要文化財指定の答申を受けた聴竹居の本屋(京都府大山崎町大山崎)
建築家が建てた自邸として、京都府内で初めて重要文化財指定の答申を受けた聴竹居の本屋(京都府大山崎町大山崎)

 国の文化審議会(馬渕明子会長)は19日、昭和初期の代表的な木造モダニズム住宅として知られる京都府大山崎町の聴竹居(旧藤井厚二自邸)など10件を重要文化財に指定するよう松野博一文部科学相に答申した。

 近く答申通り告知され、建造物の重文は全国で2474件、府内では298件となる。

 聴竹居は、生活の中心となる本屋と、書斎兼趣味の別棟である閑室と茶室の計3棟から成る。京都帝国大(現京都大)教授の藤井厚二(1888~1938年)が、建築環境工学の理論に基づき設計しており、建築家が建てた自邸の重文指定は府内で初めて。

 藤井は、日本の気候風土や日本人の感性に合った和洋折衷の木造住宅を追求。実験的な自宅の設計と建築を重ね、5例目の聴竹居が最終形となる。本屋と閑室が1928年に完成。茶室は33年までに設けられた。

 本屋は、幾何学的なデザインと伝統的なしつらえを融合し、夏の暑さ対策として床下から天井に空気を逃がす構造など随所に快適さを得る工夫が施されている。閑室と茶室は、数寄屋の意匠を基調としながら、洋間を設ける自由な構成となっている。

 住宅を管理・一般公開する「聴竹居倶楽部」の代表理事で、所有者の竹中工務店の松隈章・設計企画部副部長は「戦前や戦中の昭和の建造物が次々と壊されている。何百年と受け継いでいく覚悟で保存に当たりたい」と話している。

【 2017年05月19日 23時00分 】

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