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平安時代の瓦「廃棄土坑」出土 京都・大山崎瓦窯跡

嵯峨天皇の時代の瓦が大量に見つかった廃棄土坑(京都府大山崎町大山崎・大山崎瓦窯跡)
嵯峨天皇の時代の瓦が大量に見つかった廃棄土坑(京都府大山崎町大山崎・大山崎瓦窯跡)

 京都府の大山崎町教育委員会は14日、平安宮の瓦を生産していたとされる国史跡の大山崎瓦窯(かわらがま)跡(同町大山崎)から、焼き損じた瓦などが大量に捨てられた「廃棄土坑」が見つかったと発表した。土坑から嵯峨天皇(在位809~823年)の時代の瓦が多数出土。町教委は近くの窯2基が、この時代に生産体制増強に向けて作られたとみている。

 瓦窯跡には、国史跡に指定されている南半部に10基、北半部に2基の窯がある。今回の廃棄土坑は、北半部の最北端にある8号窯に隣接し、円形で直径約10メートル、深さ約70センチ。これより北には人が土を掘り返した痕跡がないため窯は存在せず、大山崎瓦窯の分布範囲が確定したという。

 廃棄土坑には近くの7、8号窯で焼き損じたとみられる瓦や、窯を覆っていた瓦が多数あり、軒先に使う瓦も約40点発見。軒先瓦の多くは、文様などから嵯峨天皇期に平安京の朝堂院で使われた物と同じ瓦という。

 日本後紀などの記述から、嵯峨天皇期にも平安京の造営が活発になっている。2基の窯は、桓武天皇(在位781~806年)期から操業していた南半部の10基とは別に、生産量を増やすために追加で作られた可能性が高い。上原眞人・京都大名誉教授(日本考古学)は「大山崎瓦窯の北限が決定した上、操業時期に差があることが分かった成果は大きい」と強調する。

 現地説明会は17日午前11時~午後2時。問い合わせは町役場代表(956)2101から町教委生涯学習課文化芸術係へ。

【 2017年06月15日 11時30分 】

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