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祇園祭・鷹山の鉦、復興への響き 宵山演奏へ再現

大火で一部が焼損した鉦(右)と、新たに制作された鉦(京都市南区)
大火で一部が焼損した鉦(右)と、新たに制作された鉦(京都市南区)

 祇園祭の休み山で、現在復興途上の「鷹山」保存会が、かつてお囃子(はやし)に使われた鉦(かね)の再現に取り組んでいる。幕末に蛤(はまぐり)御門の変による大火で焼損した鉦をもとに、京都市内の工房で新たな鉦を鋳造し、今夏の後祭(あとまつり)宵山では、江戸期と似た音色が鳴り響く。

 鷹山は、1788(天明8)年の天明の大火で被災した。その後復興したが、1826(文政9)年の巡行で懸装品(けそうひん)が雨で傷んで以降、巡行に参加していない。64(元治元)年の蛤御門の変の大火では、山の本体や懸装品のほとんどが焼失した。

 祇園祭山鉾連合会の準会員である鷹山保存会(中京区三条通室町西入ル)は、不参加から200年に当たる2026年までのなるべく早い時期に、巡行復帰を目指している。14年に囃子方が復活したが、鉦は菊水鉾から借りて、宵山で演奏している。

 元治の大火の焼け跡から一部が溶けて見つかった1786(天明6)年製の鉦を、保存会が保管しており、市産業技術研究所(下京区)の協力を得て金属成分を分析。似た配合の鉦を作ることにした。

 今春、南区の仏具制作「関崎」の工房で、制作が始まった。江戸時代と同じように、溶けた金属を鋳型に流し込む押し型技法で15丁を作る。すでに完成した鉦もあり、関崎弘和社長(53)は「音が長く響き、余韻が残る鉦になった」と胸を張る。囃子方の代表を務める西村健吾・保存会理事(47)は「早く子どもたちに思い切り、たたかせてやりたい。他とは違う鷹山の音の特色が出せるのではないか」と意気込む。

 今回鋳造する鉦のうち8丁を使用し、25日午後1時から、八坂神社(東山区)で奉納演奏を行う。

【 2017年06月18日 22時40分 】

ニュース写真

  • 大火で一部が焼損した鉦(右)と、新たに制作された鉦(京都市南区)
  • 溶かした金属を素早く鋳型に流し込み、鉦を鋳造する作業(京都市南区)
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