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修学旅行を京都・和束へ 「農泊」登録募り誘致に力

和束町の茶園で茶摘みをする国内外の学生たち。茶摘みも修学旅行の体験プログラムとしてアピールする(和束町白栖)
和束町の茶園で茶摘みをする国内外の学生たち。茶摘みも修学旅行の体験プログラムとしてアピールする(和束町白栖)

 京都府和束町の観光誘客や特産品開発などを手掛ける町活性化センターが、町への修学旅行誘致に力を入れている。茶の収穫など農業体験を盛り込んだ体験学習を提案、今秋初めて修学旅行を受け入れる。さらに多くの児童生徒が宿泊と体験ができるよう、笠置町や南山城村の住民にも農村体験民泊(農泊)の登録を呼び掛けている。

 和束町に10月、東京から中学1校27人が修学旅行に訪れることが決まった。国内の学校の修学旅行は初という。来年5月には神戸市と千葉県船橋市の中学から計300人を受け入れる予定だ。

 町活性化センターで観光コーディネーターを務める中西志帆さん(47)は「最近の修学旅行は、観光名所を回るだけの時代とは変わり、体験に力を入れている。田舎暮らし体験というだけでも十分に興味を持ってもらえる」と自信をのぞかせる。茶農家が多い和束町では都会にはない体験が注目を集めると見ている。

 町はこれまで、中国やオーストラリアなどからの短期団体旅行のホームステイ受け入れ家庭を募集してきた。3年前から延べ20人以上を受け入れてきた西井昭子さん(61)は「習慣の違いはあっても大きなトラブルはない。今でもメールなどで交流があります」と魅力を語る。

 笠置町と南山城村とも合わせ、センターに登録された受け入れ家庭は54軒。約200人を受け入れることができるが、センターは「当日の急な都合や病気の家庭も出るかもしれない。300人規模ならほとんどの学校に対応できる。計100軒が目標」とする。

 農泊は、各家庭で収穫作業や料理などの体験プログラムを旅行者に提供して対価を受け取る仕組み。登録希望者は、住居の安全性や調理設備などの点検のほか、講習を通じて収穫や加工、料理など体験プログラムの内容を確認する。和束町では体験プログラムに急須でのお茶の入れ方を教えるのが必須になっているという。

 和束町は、観光入込客数が昨年度、前年度比で15・5%増加、南丹市に次いで府内で2番目の伸び率になった。ただ総数は9万4千人で、府内で久御山町に次いで2番目に少ない。和束町は交通の便から日帰り観光には不利な地であることから、茶農家や茶園景観を生かした滞在型観光の取り組みとして、修学旅行をどれだけ呼び込めるかが注目される。

【 2017年07月17日 22時00分 】

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