「今晩限り」お囃子に誘われ 祇園祭後祭・宵山
祇園祭の後祭(あとまつり)は23日、宵山を迎えた。京都市中心部の新町通では、駒形提灯に照らされた山鉾の上から祇園囃子(ばやし)が降り注いだ。
後祭の10基の山鉾のうち、囃子方を持つ南北観音山と大船鉾はいずれも新町通に立つ。夕方に駒形提灯がともると浴衣姿の囃子方が山鉾に上がり囃子を奏でた。見物客は、豪華な懸装品で飾られた山鉾を見上げていった。
役行者(えんのぎょうじゃ)山や鈴鹿山、八幡山では、売り子の女児たちが「常は出ません。今晩限り」のかわいらしい掛け声で厄よけちまきなどを売った。中京区三条通新町東入ルでは、現在は「休み山」で復興を目指す鷹山が、「日和神楽」のために今年新調した移動式屋台を使って祇園囃子を演奏した。
この日の人出は、昨年と同じ2万人(京都府警調べ)だった。
24日午前には後祭の山鉾巡行があり、夜には還幸祭がある。
【 2017年07月23日 23時42分 】