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琵琶湖にアユ誘う“翼” 伝統の「エリ漁」、ドローンで撮影

湖畔から沖に向かって打たれたエリ漁のくい。2006年には水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選ばれた(7月29日、大津市和邇中浜)=小型無人機から
湖畔から沖に向かって打たれたエリ漁のくい。2006年には水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選ばれた(7月29日、大津市和邇中浜)=小型無人機から

 琵琶湖上に並ぶ幾本ものくいの列が、翼をかたどる。長さ400メートル、幅150メートルの巨大な姿は、湖畔の町並みから飛び立った飛行機のようだ。

 エリ漁は琵琶湖で古来より行われてきた。魚の習性を利用する。くいの下に張った網にぶつかった魚は沖へと進み、「翼」へと誘い込まれる。さらに進む魚を両端の「つぼ」と呼ばれる部分に閉じ込めて捕獲するという仕組みだ。

 「魚」へんに「入」と書く。「魞(えり)」の字のごとく、魚が入ってくる「待ちの漁法」だ。

 最多のエリを持つ志賀町漁業協同組合(大津市)は南北約19キロに渡る湖岸線沖に大小13統(とう)を設置する。11月から翌8月の漁期に主にアユを捕る。1統で500キロの稚アユが水揚げすることもあり、県内だけでなく京阪神にも出荷する。

 琵琶湖と共に歩んできた漁法だけに、近年では外来魚の影響も受けてきた。同漁協職員の斉藤伴治さん(59)は「県と共に外来魚の駆除に時間をかけて取り組んできた。ようやく成果がでてきた」と話す。

 漁師たちは仕組みや材質を改良しつつ、先人の知恵を受け継いできた。母なる琵琶湖の恵も次代につなぐ。

【 2017年08月10日 12時04分 】

ニュース写真

  • 湖畔から沖に向かって打たれたエリ漁のくい。2006年には水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選ばれた(7月29日、大津市和邇中浜)=小型無人機から

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