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西陣織の技、沖縄の美を織る 京都府立植物園で作品展

絵画のような立体感を持たせた精巧な作品を展示する中嶋さん(京都市左京区・府立植物園)
絵画のような立体感を持たせた精巧な作品を展示する中嶋さん(京都市左京区・府立植物園)

 沖縄県在住の西陣織伝統工芸士(総合部門)中嶋鉄利さん(66)の染織作品を紹介する「亜熱帯植物染織展」が18日、京都市左京区の府立植物園で始まった。ランの花をモチーフに独自の製織技法で織り上げた壁掛けや、パイナップルの繊維で織った布を展示した。精巧な技に支えられた奥深い世界が来園者を魅了している。

 中嶋さんは、川島織物在職中の2000年に伝統工芸士に認定され、02年に沖縄県立芸術大美術工芸学部助教授に就任。その後、教授となり、昨年3月の退任後はファイバーアーティストとして活動している。

 西陣織の新たな可能性を追求しようと作った壁掛けは、経(たて)糸と緯(よこ)糸のバランスや一本一本の糸の微妙な色合いを調整することで、絵画のような立体感を持たせた。沖縄で研究を始めた植物繊維の分野では、経糸に絹、緯糸にパイナップル繊維を用いて織った透明感あふれる布を展示した。「アバカ」と呼ばれるバショウ科の植物の繊維で織った張りのある布もあり、日ごろ触れる機会の少ない植物繊維の多様性を身近に感じられる。

 沖縄に拠点を移して以降、中嶋さんが京都で作品展を開くのは初めてといい、「多くの人に織物の美を楽しんでもらうのと同時に、専門分野の人には西陣織の新たな発想の一つとして見てもらえればうれしい」と話す。

 27日まで。20日午後1時半から中嶋さんの講演、21~23日の午後1時半からは染織の体験講座がある。体験講座は有料。問い合わせは植物園075(701)0141。

【 2017年08月19日 10時30分 】

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