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高校生1人で子ども支援募金 京都、貧困や虐待から

病院や店に募金箱の設置を呼び掛けて回った田中さん。貧困や虐待などに悩む子どもたちの居場所づくりを行う団体に寄付金を贈った(京都市中京区)
病院や店に募金箱の設置を呼び掛けて回った田中さん。貧困や虐待などに悩む子どもたちの居場所づくりを行う団体に寄付金を贈った(京都市中京区)

 京都市内の男子高校生が、貧困や虐待に遭う子どもたちの居場所づくりを進める民間団体を支援するため、この夏、1人で募金活動を行った。大学進学後は居場所づくりの支援活動をさらに本格化させたいと決意している。

 東山高3年の田中健太郎さん(17)=伏見区。大阪市のチャリティーショップにボランティアとして関わる中で、家族や経済環境に恵まれない同年代の子どもらがいることや、彼らをシェルターで一時的に保護し、学習支援を行う民間団体があることを知った。「今の自分ができる何かをしたい」と思い、支援に取り組むNPO法人「子どもセンターぬっく」(大阪市)への寄付金集めを行った。

 7月末までの1カ月間、「居場所のない子どもたちをひとりぼっちにしない」のメッセージを入れた募金箱を、京都市内の病院や飲食店など9カ所に設置。約4万円が寄せられた。

 当初、家族のつてを頼ってお願いして回ったものの、「店のオーナーらから『なぜ』『だれのために』と疑問を持たれ、何度も出直した」。あらためて、市内でも子どもの7人に1人が経済的に厳しい貧困状態に置かれ、虐待を受ける子も含め社会的に孤立しがちな現状を調べた。支援の必要性を具体的に訴えることで、協力店を仲介してくれる賛同者が現れ、設置場所は想定の倍以上になった。

 田中さんは大学進学後、子どもセンターぬっくで保護した子どもに英語やパソコンを教えるボランティアを派遣したり、京都で同様の施設を展開したりする考えを持つ。「弱い立場にある人を支援するため、法律家になるのが夢だけど、大学生としてもできることがある。同じ思いの仲間を見つけながら、実現に向けて突き進みたい」と話す。

【 2017年08月19日 21時50分 】

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