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震災忘れぬ、京都でミズアオイ咲く 福島・南相馬で種採取

青紫色のかれんな花を咲かせるミズアオイ(京都市下京区富小路通仏光寺下ル・「使い捨て時代を考える会」事務所)
青紫色のかれんな花を咲かせるミズアオイ(京都市下京区富小路通仏光寺下ル・「使い捨て時代を考える会」事務所)

 環境省が準絶滅危惧種に分類している植物ミズアオイが、京都市下京区のNPO法人「使い捨て時代を考える会」の事務所屋上で、青紫色のかれんな花を咲かせている。東日本大震災をきっかけに福島県内で芽吹いたミズアオイの子孫で、会員は「京都でも咲いてうれしい」と喜んでいる。

 ミズアオイは水田や湿地に生える一年草で、元は北海道から九州まで広く分布していたが、開発や農薬汚染で激減し、絶滅の恐れがある。京都府立植物園(左京区)によると「府内で見られることはまれ」という。

 南相馬市での開花も偶然だった。津波により地表に現れた種が育ったらしく、いわき市在住の美術家吉田重信さんが種を採取した。昨年12月に京都市東山区のギャラリーで開かれた展覧会「フクシマ美術」に出展した際に、考える会の荒木晋太郎理事に種を渡した。同会が今年4月に種を鉢にまくと、7月下旬から花を付け始めた。

 現在はハート形の葉の合間から直径2センチほどの小さな花が顔をのぞかせている。「ミズアオイをきっかけに吉田さんとつながり、震災を忘れないという思いを強くした」と荒木さん。見ごろは8月末ごろまでで、事務所開室時(平日)は見学できる。問い合わせは同会075(361)0222。

【 2017年08月19日 22時10分 】

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