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薩摩の少年兵、悲壮な思い遺書に 京博「鳥羽伏見の戦い」展

鳥羽伏見の戦いで実際に使われた陣がさや砲弾などが並ぶ展示会場(京都市東山区・京都国立博物館)
鳥羽伏見の戦いで実際に使われた陣がさや砲弾などが並ぶ展示会場(京都市東山区・京都国立博物館)

 大政奉還150年を記念して、特集展示「鳥羽伏見の戦い」が、京都市東山区の京都国立博物館で開かれている。薩摩藩の少年兵の遺書と遺品などがあり、歴史の転換点となった大きな戦いにおける個人の命の重さを伝えている。

 大政奉還後の1868年、朝廷から薩摩勢を排除しようと大阪から京都に向かう旧幕府軍(東軍)と、進行を阻止する薩摩藩(西軍)が鳥羽街道で衝突し、戊辰戦争の緒戦ともなった。戦闘の様子を描いた錦絵や、各藩の家紋を使った風刺画のほか、実際に使われた隊旗や砲弾など約30点を展示している。

 17歳で亡くなった薩摩兵の阿多孫二郎の遺書には、宛先として家族一人一人の名を連ねてある。淀城に攻め込む前夜に書いたとみられ、「今日、打手をおおせつかり、まことに有り難きしあわせ」「攻撃をしかける上は討ち死にと定まっております」「皆々様ひとえにご機嫌よろしき事」などと記している。阿多が使ったとされる陣がさも並ぶ。

 宮川禎一上席学芸員は「さんどの川(さんずの川)など書き間違いもあり、悲壮な思いが生々しく伝わってくる。多くの犠牲によって近代日本がつくられたことを忘れてはならない」と話している。

 9月3日まで。月曜休館。入館料が必要。

【 2017年08月20日 13時54分 】

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