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絵画×介護、「祖父に恩返し」 京都、若き日本画家の日常

祖父宅のアトリエで絵を描く國枝愛子さん。展示作品の最終仕上げに取り組む(京都市上京区)
祖父宅のアトリエで絵を描く國枝愛子さん。展示作品の最終仕上げに取り組む(京都市上京区)

 祖父を介護するため、出身地の京都市上京区に戻り、制作を続ける日本画家の女性(27)がいる。東京を拠点としていたが、祖父の病気を機に今年4月から祖父宅にアトリエを構え、「芸術活動を応援してくれたおじいちゃんに恩返ししたい」と、芸術活動と介護の両立に励んでいる。

 國枝愛子さん。京都精華大在学中、日展に入選。卒業後は東京都内で会社員をしながら、風景画を中心に制作を続け、退社後の昨年から若手女性芸術家グループ「イレブンガールズアートコレクション」に所属し、本格的に絵の世界へ入った。

 しかし、昨年10月、体の悪い祖母(83)の介護をしていた祖父の克一郎さん(83)が脳梗塞で倒れ、夫婦では生活できなくなった。元京都市議で国政にも挑戦した克一郎さんは、愛子さんを「どの道に進むにも、野心を持たねばだめだ」と励まし、東京まで個展を見に行くなど愛子さんを応援してきた。

 活動が軌道に乗りつつあった愛子さんは悩んだ末、イラストレーターの夫(30)と京都へ戻った。現在、祖母は施設へ入居、夫は海外留学中で、足に後遺症の残る克一郎さんと2人で暮らす。

 愛子さんは、克一郎さんの食事や入浴の世話などをこなしながら、自宅3階の物置をアトリエに、制作活動を続ける。「見る人にノスタルジーを感じてもらうのが理想。自分の思い出が詰まった京都に戻ることで作品にも良い影響が出ている」と笑顔を見せる。

 愛子さんは、イレブンガールズアートコレクションの一員として、9月6日~12日に大阪市北区の阪神百貨店梅田本店で作品展を開催する。

【 2017年08月23日 09時31分 】

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