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全国育樹祭の木製テント移設 京都・南丹の山林へ

移設した木のテントを点検する「山と住文化の研究会」のメンバーたち(京都府南丹市園部町大河内)
移設した木のテントを点検する「山と住文化の研究会」のメンバーたち(京都府南丹市園部町大河内)

 京都府南丹市日吉町の府民の森ひよしで昨年10月に開催された「第40回全国育樹祭」の式典会場で、ステージ出演者の休憩所に使われた木製テントの一部がこのほど、同市園部町大河内の山林に移設された。同地区は森林の除間伐を進め、自然と共生できる環境づくりに取り組んでおり、森の魅力を感じられるスペースづくりに役立てる。

 テントは、府建築士会の有志でつくる「山と住文化の研究会(ヤマケン)」=京都市中京区=が国産材活用の裾野を広げ、山林を荒廃から守る狙いで設計し、育樹祭会場の施設に採用された。

 府内産杉角材を祇園祭の鉾に使う結び方「荒縄縛り」で組み上げ、屋根を日吉町産の杉皮でふいた構造。1ユニットの高さと幅は各2・5メートル、屋根の外周約2メートル、内周1・3メートルで、上から見ると扇形をしている。育樹祭では25ユニットを円形に組み合わせた。

 育樹祭に出席した大河内地区の住民から式典後の再活用を打診された研究会が、同地区で進む炭焼き窯の復活やマツタケ山再生の取り組みを知り、4ユニットの譲渡を決めた。

 会のメンバーら約10人が、現地の起伏に合わせた土台にテントを設置した。高さと幅は各2・5メートル、屋根の外周7・7メートル、内周5・2メートルで、周囲の木々と調和した景観を醸し出している。

 10年ほどは使用できるといい、研究会で木のテントを担当する高橋勝さん(42)は「古くなると土に返り、環境にも優しい。国産材を活用する経済循環の大切さを多くの人に知ってもらうきっかけになれば」と願う。

 大河内生産森林組合の大西一三組合長(68)は「近くには炭焼き窯を設ける予定で、森を身近に感じ、親しんでもらえる場所にしたい」と喜んでいる。

【 2017年08月24日 13時30分 】

ニュース写真

  • 移設した木のテントを点検する「山と住文化の研究会」のメンバーたち(京都府南丹市園部町大河内)
  • 「第40回全国育樹祭」の会場に設営された木のテント(京都府南丹市日吉町・府民の森ひよし)
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