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舟形の棺、古墳期にも使用か 京都・丹波丸山古墳群

埋葬施設の近くで出土した鉄製ヤリガンナ
埋葬施設の近くで出土した鉄製ヤリガンナ

 京都府埋蔵文化財調査研究センターはこのほど、京丹後市峰山町の「丹波丸山古墳群」から、舟形の棺に死者を収める「舟底状木棺」を使った痕跡がある古墳時代前期(3世紀後半~4世紀前半)の埋葬施設が見つかった、と発表した。舟底状木棺は弥生時代後期の2世紀ごろに多くみられた埋葬方法とされ、古墳時代にも引き継がれていたことを示す貴重な資料という。26日午後2時から現地説明会が行われる。

 同センターは昨年6月から府道新設に伴い、同町丹波地区の同古墳群(全35基)の7基を調べた。このうち、最も大きい規模の楕円(だえん)形の古墳(直径約28メートル、短径約25メートル、高さ約4メートル)から五つの埋葬施設を発見。うち二つの墓穴の底部は舟底状木棺(最大で長さ3・3メートル、幅1・1メートル)が入るような形状で、埋葬された可能性が高いことが分かった。周囲で出土した土器の破片から古墳時代前期のものと推測されるという。

 五つの墓穴が集中していることから、古代の丹波の有力者や親族らが埋葬されたのではないかと推定している。丹後地方の墳墓に特徴的な副葬品で、木工品の仕上げなどに使われる鉄製のヤリガンナ(長さ約13・3センチ、幅約1センチ)も布に包まれたような状態で出土した。

 舟底状木棺を用いたとみられる埋葬施設は全国に約50例あり、うち約30例は丹後地方で確認されている。同センター調査課の高野陽子主査は「今回見つかった埋葬施設は舟の形がはっきりしていることが特徴。舟を模した棺で死者を死後の世界へ運ぶ考えと、丹後地域で盛んだった海上交易が関係しているのでは」とみている。

 問い合わせは現地事務所090(8207)5285。説明会当日は駐車場なし。

【 2017年08月25日 11時00分 】

ニュース写真

  • 埋葬施設の近くで出土した鉄製ヤリガンナ
  • 舟底状木棺を用いたとみられる埋葬施設が見つかった丹波丸山古墳群(京丹後市峰山町丹波)
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