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「本物」の風格、時代劇支える 京都・へき亭、重厚な門

数多くの時代劇の撮影に使われてきたへき亭の長屋門と竹林の小道(亀岡市千歳町)
数多くの時代劇の撮影に使われてきたへき亭の長屋門と竹林の小道(亀岡市千歳町)

 古い木造の邸宅とうっそうと茂る竹林の小道は江戸時代の風情を今に伝える。京都府亀岡市千歳町のへき亭は、築300年以上の武家屋敷だ。作り物の美術セットでは出せない趣があり、これまで100本を超える時代劇の撮影に使われてきた。中高年の時代劇ファンが訪れ、重厚な長屋門や土塀にカメラを向けている。

 当時の面影を残した建物は府内でも珍しく、現在は予約制の和食店となっている。おかみの日置(へき)道代さん(64)によると、京都市右京区の東映京都撮影所から車で約40分と近く、俳優たちがメークをして衣装を着たまま移動できることから重宝されているという。

 時代劇が特に人気を集めた1970~80年代は毎週のように撮影が行われた。「桃太郎侍」「暴れん坊将軍」「水戸黄門」など往年の名作の舞台となった。店内には里見浩太朗さんや松平健さん、真田広之さんら多くの俳優らの写真が大切に保管されている。

 NHK連続テレビ小説「あさが来た」では、幕末の豪商の屋敷として登場した。母屋や門が映し出され、放送を見た人たちが遠方から来店したという。

 近年はBS放送などで時代劇が盛んに再放送されているため、時代劇ファンの来訪が増えているという。日置さんは「中高年の男性が多くてびっくりする。亀岡には昔の面影のある建物や場所が多く、テレビドラマや映画の撮影をまちおこしに活用できるのではないか」と話す。

【 2017年09月06日 17時00分 】

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