出版案内
福祉事業団

国内屈指、滋賀の中世城郭に光 安土城考古博で企画展

滋賀県の中世城郭からの出土品を紹介している企画展(近江八幡市安土町下豊浦・安土城考古博物館)
滋賀県の中世城郭からの出土品を紹介している企画展(近江八幡市安土町下豊浦・安土城考古博物館)

 国内屈指の多さを誇る滋賀県の中世城郭に光を当てた企画展「近江の城を掘る」が近江八幡市安土町下豊浦の安土城考古博物館で開かれている。40カ所の城の出土品約700点を通して、城が戦(いくさ)だけでなく生活の場でもあったことを伝えている。

 県内で千を超す城跡が確認されているが、内容や構造、築城時期など実態が明らかな城は彦根城などごく一部だ。同館は開館25周年に合わせて近江の城郭の変遷や特質に迫ろうと、発掘調査が行われた城郭を網羅的に取り上げることにした。

 展示は室町時代から江戸時代まで時代順に紹介。多くの遺跡に陶器や土師(はじ)器の皿、茶道具がみられ、藤﨑高志学芸員(49)は「どの遺跡の出土品もあまり代わり映えしない。それは城が生活の場でもあったから」と話す。

 関津(せきのつ)城遺跡(大津市関津)で見つかった屏風(びょうぶ)の装飾品や、佐和山城跡(彦根市佐和山町)の安産を願う犬形土製品からも城での暮らしがうかがえる。

 観音寺城下町遺跡(近江八幡市安土町)から出土した将棋の駒は王将や飛車、金将、歩兵など12個。寺院内の遊戯だった将棋が戦国時代に武将や一部の庶民の間に広まっていた様子が垣間見える。

 安土城(同)関連では、1582年の天主炎上で焼けた壁や瓦のほか、1736年にパリで発行された図書「日本史」の安土城と城下町の挿絵部分を展示している。著者のフランス人宣教師ピエール・フランソワ・ザビエル・ド・シャルルヴォワは来日歴がなく細部まで正確とはいえないが、廃城の約150年後に描かれた絵画は「幻の城」を考える上で貴重な史料という。

 18日まで(最終日以外の月曜休み)。大人500円、高校・大学生300円。同館0748(46)2424。

【 2017年09月10日 09時57分 】

ニュース写真

  • 滋賀県の中世城郭からの出土品を紹介している企画展(近江八幡市安土町下豊浦・安土城考古博物館)
京都新聞デジタル版のご案内

    観光・社寺のニュース

      政治・社会

      パンタグラフ損傷、別車両も
      岐阜駅で運転見合わせの東海道線

      20171212000146

       愛知県内を走行中のJR東海道線の電車4本が、パンタグラフが破損するなどして駅間で立ち往..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      サッカー浦和、5位決定戦を制す
      クラブW杯

      20171213000005

       【アルアイン(アラブ首長国連邦)共同】サッカーのクラブワールドカップ(W杯)第3日は1..... [ 記事へ ]

      経済

      IOC委員、東北3県食材に舌鼓
      公式夕食会で

      20171212000220

       2020年東京五輪の準備を監督する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会を迎え、大..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      京都・大江高生が地元PRツアー企画 旅行会社が販売

      20171211000058

       京都府福知山市大江町金屋の大江高の生徒が、地元の名所を巡る観光ツアーを企画した。ツアー..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      三重で世界2匹目の珍しいハチ
      各地で発見の可能性も

      20171212000195

       三重県総合博物館(津市)は12日、国内で生息が確認されていない珍しいハチが同館の敷地で..... [ 記事へ ]

      国際

      米朝のバスケット試合を計画
      ロッドマン氏、来年2月

      20171213000001

       【北京共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と親交のある米プロバスケットボールNBAの元..... [ 記事へ ]