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平安時代の邸宅遺構発見 滋賀・栗東の遺跡

掘立柱建物から出土した須恵器のつぼ(左)と井戸跡から見つかった灰釉陶器(右)。手前中央がつぼに残っていたもみ殻=栗東市下戸山・市出土文化財センター
掘立柱建物から出土した須恵器のつぼ(左)と井戸跡から見つかった灰釉陶器(右)。手前中央がつぼに残っていたもみ殻=栗東市下戸山・市出土文化財センター

 滋賀県栗東市教育委員会は、同市下鈎の上鈎遺跡と下鈎東遺跡で、市内最大規模の平安時代(10世紀ごろ)の邸宅の遺構が見つかり、もみ殻などが残るつぼや、井戸の底に入れられた陶器などが出土したと発表した。「当時の祭祀(さいし)の様子がうかがえる県内では珍しい発見」という。

 両遺跡はJR手原駅の西約1キロに位置し、ホームセンター建設のため4月から約1万2千平方メートルを調査した。見つかったのは弥生時代後期-室町時代の複合遺跡で、このうち平安時代の邸宅の遺構には大型掘立柱建物跡3棟(床面積約64平方メートル~約90平方メートル)と、深さ約2メートルの井戸跡が確認された。

 約90平方メートルの建物跡から、須恵器のつぼ(高さ約12センチ、胴部の直径約17センチ)が出土。中に銅板(縦約9センチ、横約3センチ)が入っており、その下にもみ殻が残っていた。市出土文化財センターは「掘立柱建物の地鎮祭で使われた可能性がある。つぼの中に当時のコメが残るのは珍しく、銅板が風化を防いだのではないか」とする。

 井戸跡には底から灰釉(かいゆう)陶器や斎串(いぐし)7点、金メッキを施した銅製円盤(直径約8センチ)などが見つかった。同センターは「水がわき出すように祈って底に入れたとものと考えられる。祭祀の内容を知る上で貴重な出土品」と説明する。

 14日午後1時半から現地説明会を開く(雨天時は15日)。問い合わせは同センター077(553)3359。

【 2017年10月10日 11時40分 】

ニュース写真

  • 掘立柱建物から出土した須恵器のつぼ(左)と井戸跡から見つかった灰釉陶器(右)。手前中央がつぼに残っていたもみ殻=栗東市下戸山・市出土文化財センター
  • 上鈎・下鈎東遺跡で見つかった平安時代の邸宅の遺構(栗東市下鈎)=市教委提供
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