出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

祇園祭との縁、210年ぶりに亀岡祭「武内山」見送幕を新調 

寄贈された中国・清代の錦織で新調された「武内山」の見送幕(亀岡市紺屋町)
寄贈された中国・清代の錦織で新調された「武内山」の見送幕(亀岡市紺屋町)

 京都府丹波の祇園祭ともいわれる亀岡祭の山鉾の一つ「武内山」の見送幕が210年ぶりに新調された。伝来品の傷みを心配した祇園祭山鉾連合会顧問の吉田孝次郎さん(80)が中国・清の時代の錦織を寄贈し、新たな幕に仕立てた。関係者は「祇園祭が縁をつないでくれた。山鉾に飾られた姿が楽しみ」としている。

 亀岡祭は室町時代に始まり、一時は廃れたが江戸時代に再興した。懸装品で飾られた山鉾11基が本祭の今月25日に亀岡市中心部を巡行する。

 武内山の見送幕は、17世紀末の中国・明の時代に作られたものを1807年に住民が購入したと伝わる。珍しい品だが2世紀余り使い続けてきたため傷みが著しく、修復は困難とされていた。

 吉田さんは亀岡祭の懸装品に関心を持ち、30年ほど前から調査している。かねて武内山の見送幕の行く末を気に掛け、80歳になるのを機に昨秋、所有していた歴史的な錦織の寄贈を申し出た。

 紺地に昇り龍の図柄が精緻に織られており、吉田さんは約40年前に京都市内の古物店で見つけて購入した。18世紀末から19世紀ごろ中国で織られ、官服として使われていたものという。

 錦織は龍村美術織物(京都市中京区)で一部補修し、縦259センチ横182センチの幕に仕立てた。武内山の鷲見智史代表(43)は「元の幕と同じ朱に紺色が映え、大変立派で美しい。寄贈はとてもありがたい」と喜ぶ。吉田さんは「祭りのにぎわいに生かせてもらえて、喜びを感じている」と話している。

 山鉾は23日に各町で建てられ、25日午前10時から巡行する。

【 2017年10月14日 09時51分 】

ニュース写真

  • 寄贈された中国・清代の錦織で新調された「武内山」の見送幕(亀岡市紺屋町)
京都新聞デジタル版のご案内

    観光・社寺のニュース

      政治・社会

      滋賀・長浜市議選告示、29人立候補

      20180715000117

       任期満了に伴う滋賀県長浜市議選が15日告示され、定数26に対して29人が立候補した。2..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      苦杯を糧に「またあの舞台へ」 W杯、控えGK東口

      20180715000127

       ワールドカップ(W杯)ロシア大会から帰国した日本代表のGK東口順昭(洛南高-新潟経営大..... [ 記事へ ]

      経済

      本場も認めた、グラニータで世界一 京都のジェラート職人親子

      20180715000063

       ジェラートの一種「グラニータ」の本場イタリアで開かれた国際大会で、京都のジェラート職人..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      学生と企業、料理で交流深める 京都・宇治の大学で催し

      20180715000045

       京都文教大(京都府宇治市槙島町)は14日、インターンシップをする学生と受け入れ経験のあ..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      京都・西山のチョウ標本寄贈 地元男性、オオムラサキなど49匹

      20180714000050

       西山の麓に位置する西代里山公園(京都府長岡京市奥海印寺)の管理棟に、地元の男性がこのほ..... [ 記事へ ]

      国際

      北朝鮮の卓球選手団が韓国入り
      合同チーム結成へ

      20180715000094

       【大田共同】韓国中部・大田で開催される卓球のワールドツアーの韓国オープンに参加する北朝..... [ 記事へ ]