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筆で着物に絵柄「手描きカチン」 滋賀・甲賀、絵師宅で作品展示

手描きカチンの総柄の着物と岡根さん(甲賀市甲南町竜法師)
手描きカチンの総柄の着物と岡根さん(甲賀市甲南町竜法師)

 筆を使い墨で着物の絵柄を描く「手描きカチン」の絵師である岡根美貴雄さん(68)の作品の展示が13日、滋賀県甲賀市甲南町竜法師の自宅で始まった。着物全体に施す総柄の手描きカチンの「国内最後の職人」とされ、繊細な技術を見ることができる。

 手描きカチンは、生地に線を一本一本手描きして柄を完成させる技法で、以前から少量しか出回らない貴重な着物だったという。京都で手描き友禅職人の経験もある岡根さんは40歳頃、業者から依頼を受けて技法を独学で習得した。

 反物にアオバナ液で描いた下絵を元に墨で本描きし、蒸して色止めする。白い絹に細かい線でボタンの花柄や幾何学模様を描き、総柄なら一つの着物に2カ月ほどかかる。現在は東京の百貨店などで販売。取引先や顧客から「総柄の手描きカチンを描けるのは日本で岡根さんだけ」と言われるという。

 帯で約30万円から、着物で最高150万円の高級品だが、岡根さんは「しきたりや立場で着るのではなく、自己表現のための着物になれば」と話す。15日まで。午前11時~午後5時。

【 2017年10月14日 12時21分 】

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  • 手描きカチンの総柄の着物と岡根さん(甲賀市甲南町竜法師)
  • 手描きカチンのボタンの花の絵柄
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