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「憤怒」じゃない不動明王も 京都・東寺で親しみやすい仏画展

長さ28メートルの大作「百観音」などを描いた観瀾斎さん(京都市南区・東寺食堂)
長さ28メートルの大作「百観音」などを描いた観瀾斎さん(京都市南区・東寺食堂)

 仏教をテーマに親しみやすい仏画を描く画家、観瀾斎(かんらんさい)さん(71)=兵庫県丹波市=の作品展が、京都市南区の東寺境内の食堂(じきどう)で開催されている。丸みをおびた顔をした観音菩薩(ぼさつ)や、柔和な表情の不動明王など、約200点が参拝者の目を楽しませている。

 福知山市出身。漫画家になることを夢見て、東京でメジャーデビューを目指した。ただ、幼い頃に父を亡くし、兄も病気がちで一時中断。「神仏の存在を確かめたい」と、3年間、働きながら未明に滝行を毎日続ける中で仏縁を感じ、仏画を中心に作家活動を続けることにした。

 その後、空海(弘法大師)ゆかりの金剛峯寺(和歌山県)と善通寺(香川県)で3回ずつ個展を開催。東寺では、今回で12回目の開催となる。

 会場には、100体の観音を描いた長さ28メートルにもなる「百観音」や、東日本大震災の復興を祈って制作した木版画の「阿吽(あうん)の双龍(そうりゅう)」のほか、憤怒の表情で知られる不動明王が優しい顔をしていたり、目がぱっちりと開いた観音菩薩などの絵が並ぶ。観瀾斎さんは「神々しいのではなく、親しみやすいお顔を描いた。東寺には世界から参拝者が訪れる。仏教の慈愛の心を世界に発信したい」と話す。12月24日まで。入場無料。

【 2017年11月13日 09時16分 】

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