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高齢者福祉の先駆「りょうけいさん」知って 京都で回顧展

故西村公朝さんによる良慶和上像
故西村公朝さんによる良慶和上像

 「りょうけいさん」とファーストネームで親しまれ、京都の高齢者福祉をリードした清水寺元貫主の大西良慶さん(1875~1983年)の回顧展が、京都市中京区寺町通御池上ルの「喜聞堂アートスペース余花庵」で開催されている。

 伏見区醍醐で特別養護老人ホームなどを運営する社会福祉法人「同和園」が、良慶さんに関係する書画や写真などの所蔵品を展示した。

 良慶さんは、現在の奈良県桜井市に生まれ、興福寺住職などを経て1914(大正3)年に清水寺貫主を兼務。65年に北法相宗を創設して清水寺は興福寺から独立した。「良慶節」の独特の語り口の法話で全国を回ったほか、日露戦争の激戦地、二〇三高地を従軍僧として訪れた経験から終生平和を訴え続けた。

 あまり知られていないが高齢者福祉にもいち早く取り組んだ。1921(大正10)年、良慶さんは京都佛教護国団の団長として、京都府内で初めての高齢者福祉施設となる「京都養老院」(現同和園)を南区の西福寺に開設した。施設は、尊寿院(右京区)を経て、34(昭和9)年に伏見区醍醐の現在地に移転した。

 回顧展では、同和園の名前の元となった聖徳太子の言葉「以和為貴(和を以(もっ)て貴しとなす)」の墨書が展示されている。「興福良慶」と書かれていることから、20~30歳代の良慶さんの書という。ほかに、仏師の故西村公朝さんが良慶さんの白寿の祝いに制作したブロンズ像、大正11年に撮影した京都佛教護国団の役員の集合写真なども。

 19日までの午前10時半から午後8時半まで。19日は午後6時まで。入場無料。

【 2017年11月16日 09時29分 】

ニュース写真

  • 故西村公朝さんによる良慶和上像
  • 若くして興福寺住職についたころの大西良慶さんの書「以和為貴」
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