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庭園に膳所城のしゃちほこか 大津の重文別荘に埋もれる

江戸期の膳所城を飾った可能性が高まってきた鯱瓦。尾びれや腹びれは割れて半ば地中に埋まっていた(大津市中庄1丁目・蘆花浅水荘)
江戸期の膳所城を飾った可能性が高まってきた鯱瓦。尾びれや腹びれは割れて半ば地中に埋まっていた(大津市中庄1丁目・蘆花浅水荘)

 日本画家山元春挙が大正時代に建てた別荘庭園・蘆花浅水(ろかせんすい)荘(記恩寺、大津市中庄1丁目)で長年、庭木に埋もれていたしゃちほこ(鯱瓦(しゃちかわら))が、膳所城の鯱瓦だった可能性が高まっている。同城の鯱瓦は市内の神社や瀬田小も所蔵しており、大津市歴史博物館は「ひれの形が似ている」として近く調査する。

 蘆花浅水荘は、京都画壇で活躍した春挙が40代のころ、1914(大正3)年から21(同10)年前後にかけて、生まれ故郷の膳所に建てた。重要文化財に指定されている。

 関係者が昨年11月ごろ、庭の一角で鯱瓦を見つけ、同博物館に連絡した。今年3月から始まる企画展「膳所城と藩政」を前に、樋爪修館長が現地で確認したところ、尾びれや腹びれが破損しており、瓦師の銘も見当たらないが、広げた背びれや顔部分を確認した。修復すれば高さ60~70センチになるという。

 春挙の孫の寛昭さん(74)が小学生の頃には庭にあったといい、「父から膳所城のしゃちほこだと聞いていた」と話す。同城の礎石と伝わる石もちょうず鉢として使われており、建設当時、粋人だった春挙の元に持ち込まれた可能性もある。

 膳所城は1870(明治3)年の廃城後に解体され、城門などは移築された。明治期に作られた城の絵図には、本丸や二の丸だけでなく櫓(やぐら)や門などにも鯱瓦が描かれており、樋爪館長は「蘆花浅水荘にあるのだから、いずれかの建物の鯱瓦だった可能性が高い」として、市埋蔵文化財調査センターとともに調査に乗り出す。

【 2018年01月10日 16時00分 】

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