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国宝お守り内部に緻密如来像 平安期の「懸守」CTで判明

懸守の内部に納入されていた彫刻の3Dプリンターによる再現品(9日10時40分、京都市東山区・京都国立博物館)
懸守の内部に納入されていた彫刻の3Dプリンターによる再現品(9日10時40分、京都市東山区・京都国立博物館)

 平安時代のお守りの国宝「懸守(かけまもり)」(大阪市・四天王寺所蔵)に、小指大の緻密な如来像が納められていたと、京都市東山区の京都国立博物館が9日、発表した。エックス線コンピューター断層撮影(CT)調査で判明した。

 懸守は護符などを入れ、首にかけて用いられた。四天王寺の7点は手のひらサイズで、外側に華やかな文様織物が貼られ、精巧な装飾金具が施された当時の最高級品。12世紀に高貴な人物が奉納したとされる。

 昨年の国宝展を機に、同博物館が調査。桜花形の懸守1点の内部に、仏像と容器が一体となった容器「仏龕(ぶつがん)」(高さ5・5センチ、直径2・3センチ)を確認。香木のビャクダンを彫ったとみられる。2分割できる構造で、内部に如来立像や祭壇が彫られ、格子状の文様が周囲に施されていた。調査データを基に3Dプリンターによる再現品も制作した。

 四天王寺によると、平安時代に仏像そのものをお守りに入れて携帯した行為を示す初めての事例という。同博物館の山川曉工芸室長は「大規模な寺院や仏像だけでなく、身近なお守りの見えない部分にも技術の粋を集めていた。平安王朝の華やかな信仰の形を示している」と述べた。

 今回の懸守は4月21日~5月6日、四天王寺宝物館で公開される。有料。

【 2018年02月09日 12時11分 】

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