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京都マラソン応援対談 元阪神・桧山さん×ラクロス・山田選手

笑顔で対談する桧山進次郎さん(左)と山田幸代さん=1月25日、京都市左京区・ロームシアター京都
笑顔で対談する桧山進次郎さん(左)と山田幸代さん=1月25日、京都市左京区・ロームシアター京都

 「京都マラソン2016」が21日、京都市右京区の西京極陸上競技場をスタート、左京区の平安神宮前をゴールに行われる。第5回記念大会と位置づけた今回、はじめて応援大使としてペア駅伝のたすきをつなぐのは、元プロ野球・阪神タイガースの桧山進次郎さん(46)=平安高-東洋大出=とプロ・ラクロスの山田幸代選手(33)=長浜北星高-京産大出。先月リニューアルオープンし、今回の京都マラソンでは女子の更衣スペースとしても活用されるロームシアター京都で、意気込みや自らをはぐくんだ町・京都への思いなどを聞いた。

■意外な発言から

 プロ野球随一の人気球団・阪神タイガースで4番打者も務めた桧山さん。自信に満ちた発言が飛び出すのかと思っていたら、対談は意外な発言から始まった。

 桧山さん 僕、もともと京都をフルマラソンで走ろうと思っていたんです。その前哨戦としてホノルルマラソンを走ろうと思ってトレーニングをしていたら11月中頃に、ふくらはぎを痛めてしまいまして…。治るのを待って、今は2時間ぐらいは走れているんですが距離は15キロぐらいなんです。このまま行くと(走る区間の)27キロで5時間ぐらいかかってしまって、山田さんにたすきを渡しても、制限時間の6時間に間に合わへんのとちゃうかな、と非常に不安なんです。

 山田さん 私は15キロぐらいですよね。大丈夫。

 桧山さん じゃあ、4時間半ぐらい僕がもらっても良いですか?

 京都マラソン事務局 時間制限の関門にひっかかってしまうと、山田さんの繰り上げスタートになります。

 桧山さん え、箱根駅伝みたいなやつ? それはちゃんとたすきを渡さないと、絵にならへんなぁ(笑)

■長距離の経験は?

 山田さんは昨年の第4回大会でフルマラソンを完走しているが、桧山さんは長距離走の経験はどうだったのだろう。

 桧山さん 野球選手の場合、ゆっくりと走って30分ぐらいですね。投手が少し長めにトレーニングする程度かな。

 山田さん 先日まで自主トレを石垣島でプロ野球選手の人たちと一緒にしていたのですが、そこで今回の話をしたらみなさん「大丈夫かなぁ、野球選手走れないから」と言っておられました。

 桧山さん 平安高野球部時代も、練習量は多かったけれど、長距離はなかったですね。でも一度、7~8時間ぐらいかけて40キロを歩いたことはあります。長距離はそれ以来ですね。

 山田さん 私は一試合で11キロぐらい走ります。トレーニングに長距離走を取り入れることはあるんですが、そうすると痩せてしまう。ラクロスは体を大きくしないといけないスポーツなので、長距離を減らして、10キロぐらいの中距離でパワーをつけるようにしています。

■京都への思い

 京都に生まれ育った桧山さん。最初に走るのは京都マラソンに決めていたそうだ。2人にとっての京都という都市への思いは、どんなものだろう。

 桧山さん 言わずと知れた、歴史も風情もある都市ですよね。見どころ満載。競技者としてみた場合は、冬は底冷えで寒い。夏は蒸し暑い盆地。自然と体は強くなった気はします。

 山田さん もともと高校でやっていたバスケットボールを、大学で続けるつもりは無かったんですが、自分のトレーニングと、ゼミの友人に誘われたのもあってラクロスを始めました。自由な感じや手作りな雰囲気が自分に合っていたのかもしれません。二軒茶屋のグラウンドで練習をしていました。サルやシカも出てきたりして。鴨川沿いももちろん、金閣寺や銀閣寺、三十三間堂などをトレーニングの目的地にしたり。楽しみながらできたのは京都を好きになった大きな理由です。

 桧山さん 走るコースはずーっと登りですよね。僕の実家の近所も回るんですよね。なるべく景色を見ながら走りたいです。沿道の人たちの応援にパワーをもらいたいです。

 山田さん 学生時代、バイトしていた木屋町まで鴨川沿いを走って通ってたんです。今年も、その懐かしいコースを走れるのはうれしいです。

■何を伝えたい?

 スポーツの舞台で、多くのメッセージを観衆に伝えてきた2人。マラソンを通じて、あるいは野球やラクロスを通じて、どんなことを伝えたいのだろう。

 桧山さん 一番は、笑顔で走りたいということ。ジャンルの違う競技でのチャレンジなので「何でもやってみるということが大事なんだよ」と伝えたいです。僕はいま正直、不安なんですが、走り終わった後は必ず得るものはあると思う。人生は失敗の連続。その失敗を引きずるのではなく、成功への過程だと思います。そこでいかに奮い立たせて努力するかが大事です。前を向いてチャレンジする。それが一番です。

 山田さん 私もチャレンジを伝えたい。あとはチャレンジをすることの楽しさを関わっているすべての人が感じてくれたら、うれしいです。挑戦から学ぶことは多い。ラクロスはマイナースポーツなので、プレーだけではなくマネジメントなどもしないといけない。選手としての姿だけではなく、子どもたちに挑戦できる場を作ってあげられる人間になりたいと思っています。

 「走り終わった後に、自分がどんな感想を抱いているかが楽しみ」と話した桧山さん。同じコースを走るランナーにも「皆さんも、もう一度走りたいと思うか、もうやめたいと思うのか、チャレンジの結果に抱く気持ちを楽しみにしてください」とエールを送っていた。

 <ひやま・しんじろう> 1969年生まれ。京都市出身。平安中から平安高(現龍谷大平安高)を経て東洋大に進み、92年に阪神入団、2013年引退。通算1263安打、707打点、打率2割6分。

 <やまだ・さちよ> 1982年生まれ。近江八幡市出身。長浜北星高時代はバスケットボール選手として、全国大会にも出場。ラクロスは京都産業大に入学後から始めた。オーストラリア在住。

【 2016年02月19日 18時55分 】

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