比叡山高・福田選手が準V 全国高校柔道、男子60キロ級
3月に日本武道館(東京)で行われた柔道の全国高校選抜大会で、滋賀・比叡山高3年の福田大悟選手が、男子60キロ級で準優勝に輝いた。同高男子としては久々の全国での表彰台。女子48キロ級では2年の芳田真選手が、同52キロ級では3年の瀧川萌選手がともに3位。男女が同じ練習メニューをこなすなど互いに鍛え合った成果を発揮し、夏のインターハイでのさらなる躍進を予感させた。
福田選手は2回戦から登場し、初戦は得意の寝技で一本勝ちすると、3回戦以降も小内刈りなどでポイントを奪い、4試合を勝ち抜いた。決勝は昨年も優勝した千葉の選手に惜敗したが、「大きな大会で結果が出て自信になった」と、うれしい銀メダルとなった。
兵庫県出身で、中学時代も全国2位になった。同高OBで同じ60キロ級のトップ選手だった米富和郎監督から「『日本一にしてあげるから来てほしい』と誘ってもらった」と、親元を離れて進学。朝練習から坂道ダッシュや長距離走に取り組んで体力をつけ、元々高い技術と相まって力を伸ばした。
立ち技から寝技に持ち込むのが勝ちパターンだ。福田選手は「小学生の時、警察官の父の知人警察官に寝技を教わり、得意になった」と振り返る。
55キロ級で全日本カデ優勝の実績があり、米富監督は「60キロ級でも通用するパワーをつけたことで結果が伴ってきた」と評価する。
「中学の指導者になるのが夢」と話す福田選手は「背負い投げなど、きれいに投げられる技を身につけたい。腕力を鍛えることも必要」と、夏の頂点に向け、課題を挙げる。
【 2017年05月05日 14時00分 】