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五輪代表DNA継承、静岡の高校生健闘誓う 全国女子駅伝

「前に出る走りをしたい」と本番を前に気持ちを高ぶらせる静岡チームの牛選手(京都市中京区)
「前に出る走りをしたい」と本番を前に気持ちを高ぶらせる静岡チームの牛選手(京都市中京区)

 母はソウル五輪女子マラソン代表、父は陸上のアジア大会代表-。中国人トップ選手のDNAを引き継ぐ高校生ランナーが、静岡チームの代表として初の全国女子駅伝(14日)に挑む。中学時代から憧れていた都大路で「前に出る走りをしたい」と健闘を誓う。

 浜松開誠館高2年の牛佳慧(ぎゅうかえ)さん(17)=浜松市。母の趙友鳳(ちょうゆうほう)さん(52)は1986年に陸上留学で来日した。日本で練習を積み、ソウル五輪で5位に入賞。名古屋国際女子マラソン2連覇、90年の北京アジア大会女子マラソン金メダルと実績を残した。現役引退後は指導者に転身し、2年前まで高校や実業団のコーチを務めた。

 娘の牛さんは日本で生まれ育った。小学5年で陸上を始め、中学時代、全日本中学陸上選手権と全国女子駅伝を目指したが、いずれもかなわなかった。「悔しかった。練習に向き合う意識が変わった」と振り返る。「ピッチ走法に変えた方が良い」との母の助言も胸に響いたという。

 同高入学後、あらためて全国女子駅伝と全国高校総体出場を目標に掲げた。腕の振り方や姿勢などを改善し、昨年の東日本女子駅伝では7区区間5位と好走。「思った以上に走れた。この流れで女子駅伝でも全力を尽くす」と意気込む。177センチと長身を生かした走りと、ラストの追い上げが強みで、渋川努監督(45)も「推進力がある」と期待を寄せる。趙さんは娘の女子駅伝出場を喜び、「一つでも順位を上げ、チームに貢献して」と激励。一方で、「まだまだ力不足。女子駅伝が殻を破るきっかけになってほしい」と親心をのぞかせる。

 牛さんは京都へ向かう朝、母に「前の選手を捕らえても安心せず、前に出て」と送り出された。「力を出し切り、たすきをつなぐ」。母の言葉を心に刻み、号砲を待っている。

【 2018年01月13日 09時40分 】

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