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アナログゲーム、魅力再び 世代や文化超えて夢中に

カフェでボードゲームを楽しむ人たち。枯山水の庭を作るゲームなど話題の作品も揃う(京都市中京区・MEEPLE)
カフェでボードゲームを楽しむ人たち。枯山水の庭を作るゲームなど話題の作品も揃う(京都市中京区・MEEPLE)

 テレビや携帯端末を使ったデジタルゲーム全盛の中、ボードゲームなどアナログのゲームが静かなブームになっている。家庭だけでなく、専門のカフェが登場し、公共施設で会が開かれるなど愛好の輪が広がる。会話や駆け引きを楽しみながら、世代を超えて夢中になれるアナログの娯楽の魅力を再考してみた。

■京都に専門カフェ登場

 京都市中京区の繁華街のビルの一室で、ゲーム盤を囲んだ愛好家たちが歓声を上げる。ここは時間制でボードゲームが楽しめるカフェ「MEEPLE(みーぷる)」。こうしたボードゲーム用のスペースを併設したカフェや販売店がここ数年関西で増えている。

 米国出身のオーナー、ネイト・ハンリーさん(40)=中京区=がゲーム好きが高じて2年前に上京区に店を開き、今年2月に現在地に移った。1人でもルールを教えてもらい他の客と一緒に遊べる。客層は20~30代が中心で、首都圏からも愛好家が訪れる。外国人や親子連れの姿もある。

 大阪市から月2回は来店するシステムエンジニア笹川稔さん(29)は「ボードゲームは人生ゲームぐらいしか知らなかったが、ここでいろんな人と遊ぶうちに魅力を知った。勝負にこだわらず気軽に楽しめ、リフレッシュにもなる」と話す。ハンリーさんは「カラオケやお酒以外にもっと集まれる場があっていい。頭が鍛えられ、友達も作れます」。店には日本や欧米などの400以上のゲームが揃う。客が持参し置いていったものもある。

 対面式で遊ぶアナログのゲームは戦略や想像力が求められ、豊かなテーマ性も魅力だ。定番から最新の商品までいろいろ試せるのもボードゲームカフェならでは。ハンリーさんらが最近楽しんでいるゲームに「枯山水」がある。京都の寺院の庭園や禅僧、作庭家をモチーフにしたカードや駒を使い、ポイントの「徳」を積みながら、石や、苔と砂紋のタイルを集め、いかに美しい枯山水の庭を盤上に作るかを競う。京都に住んだこともあるゲームデザイナー山田空太さんの作で、昨秋の発売以降、ネットなどで評判を呼び、品薄で入手困難な状態が続く。

 「枯山水」の制作・販売を行う「ニューゲームズオーダー」(東京都)の開発責任者吉田恒平さん(36)は「集団で遊ぶボードゲームは、買う人だけでなく、誘われる他の人にも面白そうと思ってもらえる『嫌われないテーマ』が大切」と指摘。「枯山水は『ありがたい』『美術的でかっこいい』といったイメージでみんなが好意を持っており、現代で庭を愛(め)でることの面白さが受け入れられた。京都というバリューの高い場所に絡めたことも影響している」という。

【 2015年09月24日 11時00分 】

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