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保津川の筏流し、歴史や復活つづる 京都学園大の共同研究刊行

京都学園大の共同研究をまとめて刊行された「京の筏 コモンズとしての保津川」
京都学園大の共同研究をまとめて刊行された「京の筏 コモンズとしての保津川」

 桂川流域で営まれた筏(いかだ)流しをテーマにした単行本「京の筏 コモンズとしての保津川」が、京都市の出版社から刊行された。丹波と京の都を川が結んで人々がつながった歴史を研究者や学生、NPO関係者、保津川下り船頭らがたどり、復活プロジェクトにも取り組んだ。「川を再びみんなのものにしよう」とのメッセージを伝えている。

 亀岡市の京都学園大の共同研究の成果を、人文学部の手塚恵子教授とバイオ環境学部の大西信弘教授、NPO法人プロジェクト保津川の原田禎夫代表理事が編者となってまとめた。

 同書によると、2007年から現在に至る筏流しの復活プロジェクト「京筏組」は、1連組みから始めた筏が6連を経て、往事のように全長50メートルの12連で川の一部を下るまで進んでいる。筏士に体験談を聞いたり、山で木を刈ったり鍛冶職人に専用道具の製造法を学んだ内容も記述した。

 水運や農林漁業のために多様な人々が川を利用し、平安京の造営など都の生活を支えてきた歴史や、高度成長期以降に人々の川への関心が薄れてごみが投棄されていることも伝える。「川を再びみんなのものにすることが求められている」と記した。

 編者の手塚教授は「筏流しは、丹波の山と都の暮らしを川がつないだシンボルだった。現代でも上流と下流の人々の営みが循環して結ばれてほしい」と話している。

 ナカニシヤ出版刊。A5判、258ページ、2600円(税別)。京都の主な書店で販売されている。

【 2016年05月05日 19時35分 】

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