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子ども見守る現代版“寺子屋”拡大 大津の学区で意識向上

ボランティアと一緒に宿題に励む子どもたち(大津市下阪本3丁目・下阪本市民センター)
ボランティアと一緒に宿題に励む子どもたち(大津市下阪本3丁目・下阪本市民センター)

 大津市内の各学区で、共働き世帯や教育環境の整いにくい子どもを地域で見守る活動「寺子屋プロジェクト」が広がっている。8月は夏休み中の子どもたち向けに、居場所づくりや学習支援に取り組んだ。活動を呼び掛けた同市社会福祉協議会は「住民が主体となって、地域で子どもを育てるという意識が高まっている」と話す。

 富士見学区社協は夏休み中に5回、「ふじみ子ども学習ひろば」を地元の市民センターで開いた。8月22日の活動は児童76人が参加し、大津絵「鬼の寒念仏」の模写に挑戦。子どもたちは地域ボランティアと一緒に絵筆を動かした。富士見小6年澤井拓真君(11)は「学校ではない場所で絵が描けて楽しかった」と笑顔を見せた。

 同26日にあった下阪本学区社協の「夏休み地域塾 みちはま教室」には小学1~6年の児童101人が参加。元教員ら18人がボランティアと宿題や読書に励んだ。学習が終わると、5、6年生が住民と作ったカレーを全員で味わった。

 「寺子屋プロジェクト」の活動は、市社協が各学区社協に呼び掛けて2年前から進めている。学校が休みになり、大人の目が届きにくくなる長期休暇中を中心に子どもの居場所をつくり、保護者に代わって勉強や生活をサポートする。全36学区社協のうち昨年は18、今年は21の学区社協が取り組んだ。

 富士見学区社協会長の吉田八(わかつ)さん(85)は「昨年度よりも参加者が多い。夏休みを一人で過ごす子どもが増えていると感じる。今後は、大学生ボランティアなどの若い担い手を集めたい」と話す。同学区では冬休みも同様の活動をする予定という。

 大津市社協の今里美香さん(27)は「学区単位での子どもの見守り活動は少なかった。継続的な取り組みにするために、学区間で課題や活動内容を共有する場をつくっていく」と話している。

【 2016年09月13日 12時41分 】

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