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女子駅伝第1回出場ランナー、福島の新監督に 「陸上の原点」

練習中に中学生選手と談笑する福島チームの阿部監督(右から2人目)=12日、京都市右京区・西京極陸上競技場
練習中に中学生選手と談笑する福島チームの阿部監督(右から2人目)=12日、京都市右京区・西京極陸上競技場

 全国女子駅伝の第1回大会(1983年)を福島チームで走った阿部縁(ゆかり)さん(48)=福島市=が、今大会から監督に就いた。都大路を6度駆け、「私を陸上に導いてくれた大会」と感謝の気持ちを胸に刻む。東日本大震災からの復興を目指す古里に元気を届けたい-。15日の号砲を心待ちにしている。

 土のトラックの西京極陸上競技場(京都市右京区)で、優勝した千葉の増田明美さんがゴールテープを切ったのを覚えている。第1回大会は西信中2年の時。初めての駅伝で「空気にのまれたというか、何も分からないまま走っていた」。沿道の人だかりや大声援に圧倒されながらも、みんなでたすきをつなぐのは楽しかった。同時に、棄権した他チームを見て、たすきの重さを感じた。

 走った3区は現在中学生区間となっているが、当時は年齢による区間分けがなく、中学生から社会人までが競う中で区間6位と好走した。それまで走ることを深く考えたことはなかったものの、「結構いい結果が出て、やれるぞと思った。私を陸上に導いてくれた大会だった」と振り返る。福島西女子高(現・福島西高)では全国高校総体や国体に出場し、東京女子体育大でも競技を続けた。

 卒業後は古里に戻り、中学の教員として後進を指導する。「自分を育ててくれた大会に関われることはありがたい」と、支援スタッフやコーチとして10年以上、全国女子駅伝に携わってきた。

 2011年3月11日、福島県は東日本大震災に見舞われた。チーム内でも前回まで監督を務めた畑中良介コーチ(49)が福島第1原発事故で双葉町の自宅を手放したという。

 阿部さんは「福島から避難している人、福島へ帰れない人がいる。みんなが走ることで元気を発信できる」と語る。選手に震災について話すことは少ない

【 2017年01月13日 09時04分 】

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