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歩きにくい歩道、改修困った 京都、観光客で混雑

観光客で混雑する東大路通。店舗方向へ傾斜し、地元住民から「歩きにくい」との不満が上がっている(京都市東山区・「清水道」バス停付近)
観光客で混雑する東大路通。店舗方向へ傾斜し、地元住民から「歩きにくい」との不満が上がっている(京都市東山区・「清水道」バス停付近)

 京都市東山区の東大路通歩道が大きく傾き、住民から「歩きにくくて危ない」との声が上がっている。約40年前まで走っていた市電の設備が道路地下に残っているのが原因の一つで、最大で基準の7・5倍も傾斜している。市は本年度から改修に入る予定だが、観光客で混雑する通りで大規模な工事はできず、基準を満たすのは難しい状況だ。

 東大路通は1978年まで市電東山線が通り、地下には線路の基礎部分だったコンクリートが除去されずに埋められている。市によると、この影響で車道中央部を頂点に盛り上がっており、歩道が傾いている。国の整備基準では、歩道幅に対する高さの割合(横断勾配)を標準2%に定めているが、昨年度、市が四条-五条間(1・1キロ)で調査したところ、大半で基準を超過し、最大で15%の場所もあった。

 これを受け、市は三条-七条間(2・3キロ)で歩道改修する方針を決めたが、東大路通沿いには清水寺や円山公園などの観光地があり、歩道、車道とも観光客で混雑している。市建設局は「通行止めにするような工事はできない。できるだけ傾斜を緩くしたいが、基準を満たすのは難しい」。市電の基礎が残った理由は「当時はいろいろ事情があったのだろうが、詳しくは分からない」という。

 一方、通り沿いの住民は不安を隠さない。和菓子店経営の並川久美さん(49)は「車いすやつえを持って歩くお年寄りにはつらい歩道。なんとか改善されないものか」と嘆き、ホームヘルパーを派遣している社会福祉法人・京都福祉サービス協会東山事務所の吉谷直子所長(56)は「事務所前の歩道は観光客であふれ、歩道の傾きとともに、高齢者が訪れるのに苦労している。抜本的な解決策を急いでほしい」と話す。

 もともと市は東大路通三条-七条間で、車道を狭め、歩道幅を広げる大規模改修を行う方針だった。しかし、歩道拡幅を行った四条通で大渋滞が発生し、計画は凍結されている。歩道改良で、住民や観光客が安心して歩ける日は来るのか。思わぬ市電の「遺産」に市の苦悩は続きそうだ。

【 2017年04月19日 12時00分 】

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