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「ゼロタッチ」断念、ファン残念 京都・亀岡スタジアム

昨年1月のサンガのファン感謝デーで再現された「ゼロタッチフィールド」(京都市伏見区・京都パルスプラザ)
昨年1月のサンガのファン感謝デーで再現された「ゼロタッチフィールド」(京都市伏見区・京都パルスプラザ)

 京都府が亀岡市に建設予定の球技専用スタジアムで、ピッチと観客席の最前列を同じ高さにしてプレーの迫力を感じてもらう「ゼロタッチ」の採用を取りやめたことが7日、分かった。ピッチの芝の生育に支障をきたす恐れがあるためといい、ピッチから1・2メートルの高さにする。府は「ほぼゼロタッチ。臨場感は損なわない」とするが、J2京都サンガFCのサポーターからは残念がる声も上がっている。

 ゼロタッチは英国などでよく見られる形状で、選手の目線に近い状態で観戦できる。府は2月に北九州市に完成した球技専用スタジアムに次ぐ国内2例目を目指していた。

 ところが設計段階で、四方を屋根で覆う新スタジアムをゼロタッチにすると風通しが悪く、芝の生育不良につながることが判明。通風口を確保するため市立吹田サッカースタジアム(大阪府)などと同様、ピッチから1・2メートルの高さに最前列の床面を設ける構造にした。ピッチまでの距離は7・5~10・5メートルと近く、府文化スポーツ部の山本敏広理事は「臨場感はゼロタッチにしなくてもさほど変わらない。芝を張り替えれば数千万円かかる。維持管理を優先させた」と話す。

 Jリーグは、ゼロタッチは災害などの緊急時に観客がピッチへ避難しやすいといった安全上の観点から推奨する。高さの規定はないが、高低差1・2メートルは「ゼロタッチにあてはまらない」という。

 新スタジアムを本拠にするサンガは昨年1月のファン感謝デー会場でゼロタッチフィールドを再現し、2千人超の来場者がイメージを膨らませた。サンガサポーター連合会の市野雅樹事務局長(46)=宇治市=は計画変更について「初めて聞いた」とした上で、「芝の養生を優先するのは理解できるが、1・2メートルの高低差はちょっと高い。Jリーグのスタジアムでなかなかゼロタッチを実現できない中、期待していただけに残念」と語った。

【 2017年06月08日 08時50分 】

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